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あぶない刑事2024年地上波・BSでの再放送はあるの?放送禁止回とは?

 私が少年時代に見ていた「あぶない刑事」の最新映画「帰ってきたあぶない刑事」が2024年5月24日に劇場公開されることが発表されました!

 40代中盤の私が小中学校から帰宅した時に夕方にテレビで見ていた記憶があるので、リアルタイムではなく再放送であったと思いますが、少年だった私にも「あぶない刑事」のいろいろな意味での格好良さは強く記憶に残っています。

 サングラスにスーツ、ロングコート姿というスタイリッシュで破天荒な刑事。草に覆われた横浜港と米軍基地や米軍キャンプ跡地が醸し出す、いかにも犯罪が起こりそうな港湾の独特の風景。

 犯罪組織と繰り広げられる派手な銃撃戦とハラハラさせられる展開。その一方で、どれだけ撃っても弾切れせず、ピンチにはなるけどたぶん主人公は死なないだろうと思わせる絶対的安心感(笑)。

 間違いなくこのドラマがいろいろな意味で「格好良い」ことだけは、自信を持って言えます。

 今回は、そんな「あぶない刑事」が2024年にBS日テレで再放送される情報を得ましたので、私が感じてきた「あぶない刑事」の魅力と共にお伝えしていきたいと思います!

あぶない刑事どこで見れる?2024年再放送

BS|日テレ

 2024年5月24日(金)に、8年ぶりとなる待望の新作映画「帰ってきた あぶない刑事」が公開されるのを記念して、BS日テレで4月3日(水)より、月曜~金曜の昼12時に「あぶない刑事」テレビシリーズが一挙放送されます!

【タイトル】 「あぶない刑事」

【放送話数】   50話 ※全51話のうち50話を放送

【放送枠】   2024年4月3日(水)~毎週月曜~金曜12:00~13:00

【放送局】  BS日テレ

 調べたところ、地上波での放送はないようです。

 ※全51話のうち50話を放送とありますが、1話だけ放送できない話があるそうです。それは、どんな話だったのでしょうか?

あぶない刑事には放送禁止回がある!その理由とは?!

 第33話「生還」(1987.5.24)エイズが日本で初めて認識され始めた時期の放送で、エイズ患者を模したシーンが含まれており、その際に顔に紫色の斑点を描いて演じられました。再放送の際、その部分で浅野温子さんの台詞が口パクに修正されていました。

 エイズ感染が疑われるタカを他の登場人物が避けるシーンなど、不適切な表現が問題視された可能性があります。過去には通常通り再放送されていたこのエピソードは、CS放送でも再放送され、ビデオ版にも収録されています。

 2024年再放送のBS日テレでも、第33話は放送されません

あぶない刑事とは?

「あぶない刑事」について知らない方もいらっしゃると思うので、ちょっとおさらいをしたいと思います。

「あぶない刑事」は、日本テレビ系列で放映された連続テレビドラマシリーズで、シリーズ第1作「あぶない刑事」は1986年10月から1年間で全51話、人気にあやかって続編として制作されたシリーズ第2作「もっとあぶない刑事」は1988年から半年間で全25話が、いずれもリアルタイム放送の際は、ゴールデンタイムで放映されたそうです。

 第1作、第2作の各話の視聴率は高くて20%以上、低くても10%以上となっており、とにかく人気のあったテレビドラマであったことがわかります。

 今まで、劇場版映画として、2024年5月24日公開予定の最新作「帰ってきたあぶない刑事」までに7作が公開されました。

 実は、これは「あぶない刑事」あるあるだろうと思っているのですが、劇場版映画のタイトルは一体どれが何番目の作品か、本当にわかりにくいです。なので、頭の整理のためにも並べて書いておきたいと思います。

あぶない刑事を見る順番

  • 1986年10月 テレビ 「あぶない刑事」全51話

  • 1987年12月 劇場版①「あぶない刑事」

  • 1988年 7月 劇場版②「またまた あぶない刑事」

  • 1988年10月 テレビ 「もっと あぶない刑事」全25話

  • 1989年 4月 劇場版③「もっとも あぶない刑事」

  • 1996年 9月 劇場版④「あぶない刑事 リターンズ」

  • 1998年 9月 劇場版⑤「あぶない刑事 フォーエヴァー」

  • 2005年10月 劇場版⑥「まだまだ あぶない刑事」

  • 2016年 1月 劇場版⑦「さらば あぶない刑事」

  • 2024年 5月 劇場版⑧「帰ってきた あぶない刑事」

 1986年から数えたら37年もの間、「今回で終わりかなぁ…と思ったら、数年後にはまた映画化される」という、まるで不死鳥のような人気のコンテンツであることがわかります。

あぶない刑事キャスト|37年前と変わらないという格好良さ

 主要キャストは、以下の4人です。

舘ひろし【通称「タカ」役】

 鷹山敏樹 たかやま・としき、通称「タカ」役

柴田恭兵【通称「ユウジ」役】

 大下勇次 おおした・ゆうじ、通称「ユウジ」役

浅野温子【通称「カオル」役】

 真山薫 まやま・かおる、通称「カオル」役

仲村トオル【通称「トオル」役】

 町田透 まちだ・とおる、通称「トオル」役

 やはり、タカ&ユウジの印象こそが際立っていますね。派手な銃撃戦、犯人を追いかける時の軽やかなステップ、街中でのカーチェイス!今でも、車の運転席に座ると、ついユウジ張りのカーアクションを繰り広げているつもりになっている自分がいます(実際は法定速度です)。

舘ひろし・柴田恭兵の年齢は?

 ついでに調べてみると、今の舘ひろしさんの実年齢は73歳柴田恭兵さんは72歳だそうです。この年齢の二人を引っ張り出して「帰ってきた あぶない刑事」を作ろうと思った制作会社も凄いですが、制作発表の記者会見での二人のダンディーさというか味わいというか、その「格好良さ」は、凄いの一言に尽きると思います。

 二人の実年齢から考えると、当時バリバリで走りまくっていた頃は35歳前後ということになります。あれっ?思ったよりも当時でも歳がいっているように感じませんか?

 私の周りの35歳というと、スマートだった体型も20代と違って代謝が落ちて来て、人によってはぽっちゃりし始める年齢…。それを考えると、いかに当時35歳前後の二人が、細身で格好が良かったのかがわかりますし、その体型と身だしなみ、身のこなしを70代の今まで、私生活でも維持されているのか驚異的だと思います(思いませんか??)。

 冷静に考えると、数年越しに「衛が作りたいから集まってください」と言われて、サングラスと仕立ての良いスーツを着るだけで、スッと約40年前の役柄と変わらない印象を創り出せるというのは、並大抵の努力ではないと思います。それを考えると、きっとお二人は、私生活から格好良い70代の紳士なのでしょう。

 ちなみに、柴田さんは、テレビシリーズの時から、台本以外のアドリブを入れることで知られています。舘さんはそういうアドリブが苦手なのだそうですが、仲村トオルさんは柴田さんのアドリブを拾って返すことを37年前からずっと心がけているそうで、最新映画のインタビュー時にもそんな中村さんを舘さんは「恭さまのアドリブをすぐ返せるっていう、すごいですよトオルは。もう尊敬します」と絶賛しています。

あぶない刑事キャスト|タカとユウジだけではない!脇を固めるベテラン俳優の格好良さ

 それから、少年時代にテレビシリーズ第1作を見ていた私にとっては、上の4人にぜひ、この2人を加えたいです。

中条静夫【近藤 卓造(こんどう・たくぞう)捜査課課長役】

 中条静夫さんの役どころである近藤課長は、やはり忘れることができない名キャスト、名演技だったと思います。

 見た目は堅物そうな管理職のおじさんですが、暴走しがちなタカとユウジの2人を大きく包み込む度量の大きさ、それを巧みに演じ切っておいででした。

 本当にハマリ役というべきか、そう感じさせる名俳優さんだったと思います。

 中条さんが亡くなられて続編への出演が叶わなくなった時の喪失感は、テレビシリーズを見て来た一視聴者の私でも本当に残念に感じました。俳優としては、会社員から転身、通行人の役からスタートするような脇役続きの時代が長かったとのこと。

 でも、後輩の共演者にも、必ず敬称で呼ぶような紳士で、優しく現場に良いムードを作ってくれるような役者さんだったそうです。

 ちなみに柴田さんや舘さんの大先輩であった中条静夫さんはアドリブ嫌いで有名だったそうですが「あぶない刑事」の時は、演技に対してこだわりを持つ柴田さんに合わせて、2人の掛け合いに合わせたアドリブを取り入れたそうです。後輩であっても主演の2人を尊重する。やっぱり中条静夫さんは人としての度量が大きいと改めて感じます。

 中条さんが亡くなったあとに公開された「あぶない刑事リターンズ」では、本編終了後に「To The Memory of 中条静夫」とテロップが流れ、中条さんへの敬意と感謝が表現されたとのこと。

 中条さんは、役柄でも人としても、演者さんやスタッフさんからの人望が厚かったようです。それは、スクリーンを通して、見ている私にも伝わっていたと感じます。だからこそ、こうして記憶に残っているのでしょう。

 ちなみに、私が住んでいる地域では、中条さんがCMで出演するお菓子の「あわしま堂」のCMが流れていて、その姿も記憶に残っています。

木の実ナナ【松村 優子(まつむら ゆうこ)少年課課長役]

 それともう一人、少年課の課長として、要所でタカとユウジを助けに入るような役どころが多かったような記憶があるのが、木の実ナナさんでした。

 名前も一度聞いたら忘れられないお名前(名字からして「木の実」ですからね。もちろん芸名ですが)ですし、日本人離れした見た目の派手さもありますが、この女優さんも存在感がありました。

 もともとは、歌手でありミュージカルや演劇の舞台女優として成功された名優とのこと。木の実さんにも「年上でも年下でも相手をさん付けで呼ぶ」というエピソードが残されています。

 中条静夫さんと同じですね。このような謙虚で人間的にも尊敬できる先輩俳優が「あぶない刑事」の現場を、何度でも復活させたい作品にさせたのだろうと感じます。

あぶ刑事ロケ地|港の街「横浜」米軍キャンプのある風景の格好良さ

「あぶない刑事」では、かなりの割合で米軍キャンプ跡地で悪事が行われ、そこで激しい銃撃戦、ドンパチが始まります。

 今ではあまり知る人はいないかもしれませんが、「港」と言えば、港湾荷役における劣悪で旧態然の人夫供給などがあり、それらを束ねる、今でいう反社会的勢力の存在が見え隠れする場所でもありました(そういった意味では「あぶない刑事」での敵組織が広域暴力団「銀星会」であることも的を射ていると思います)。

 何か犯罪の匂いがする立入禁止地区、それがサビれた港街であり、同じく米軍が撤収し管理が行き届かなくなった立入禁止の場所に、コソコソと悪がはびこるというのも、いかにもありそうなシチュエーションでした。

 ロケ地としては、横浜市中区の山手・本牧・根岸エリアやその周辺が主に登場しているそうで、中華街・山下公園・元町・馬車道・高島貨物駅・高島埠頭・新港埠頭やその周辺が頻繁に登場するそうです。

 私自身は「浜っ子」でも何でもないので、横浜のことは詳しくありませんが、学生時代にすっかり観光地化してクリーンになってしまったみなとみらい地区や赤レンガ倉庫群を観光で訪れたことがあります。

 赤レンガ倉庫は、テレビシリーズのエンディングでも流れていたので記憶にある方も多いと思います。私も、これがあの「あぶない刑事」で見た赤レンガ倉庫かぁとかなり興奮しましたが、一方で、「あぶない刑事」のエンディング映像で感じられたサビれた悪がはびこる港湾地区、といった雰囲気は全く感じられない場所に変化していたことにも驚きました。

 あのような趣ある建物が倉庫として長年使用されていたこと自体が、横浜がいかに繫栄した港であったかを反映しているとともに、観光地化して本来の用途と違う使われ方をしてしまうと返って陳腐に見えてしまうというのも、不思議な気持ちになります。倉庫が倉庫として使われてこそ美しく見えるというのも、機能美のひとつなのかもしれません。

 だからといって、あの歴史的建造物を取り壊さず、観光用としてでも保存し活用したことは本当に素晴らしいことだと思います。

 テレビシリーズ放送当時はまだ港湾地区や米軍キャンプ跡地の再開発が行われる前であり、詳しい方によれば、新港埠頭、髙島貨物駅、バンドホテル、イセザキモールのオブジェなど、後の再開発で取り壊された名所が多数登場しているそうです。

 また、米軍キャンプ跡地については、テレビシリーズから劇場版③「もっともあぶない刑事」(1989年)までの作品で、犯人との銃撃戦やアジトなどのシーンでかなり頻繁に登場したのが、横浜市中区本牧(読みは「ほんもく」ですね。ドラマ中でも、よく聞く地名でした)の米海軍住宅跡地(セリフでは本牧基地跡)だそうです。

 しかし、本牧米海軍住宅跡地は、テレビシリーズが始まった1986年には、再開発計画が進んでおり、そのほとんどがすでに更地になっていたとのこと。そのため、同跡地という設定で実際のロケに使用されたのは、埼玉県朝霞市の米陸軍キャンプ・ドレイク跡地であったそうです。

 地方の人にはピンと来ないかもしれませんが、東京を中心とした関東地方には、過去も今も、多くの米軍基地が存在しています。キャンプ・ドレイクもそのひとつです。他にも、旧米軍跡地は多数存在していて、今では大型の団地や公共施設として生まれ変わっている場所が多数あります。

 私が学生時代のほんの20年前でも、調布基地跡(カントウ村跡地)、埼玉県入間市にあるジョンソン基地跡のハイドパーク跡地(現:埼玉県営稲荷山公園)は米軍から返還されたまま再開発がされなていない場所もあり、個人的趣味として訪問したことがあります。 特に、ジョンソン基地跡(細野晴臣さんなどの多くのミュージシャンが住んだアメリカ村もこの辺りだったそうです)は、公園として本格的に整備される前だったので、曲線道路を基調としたアメリカの街並と現役で使用されていた2階建てや平屋の米軍家族用の戸建て住宅の廃屋を間近で見ることができました。ここを訪れた際も、やはり「あぶない刑事」で見た米軍キャンプ跡地を思い出したものです。

あぶない刑事のサウンドトラック主題歌の格好良さ

「あぶない刑事」と言えば、誰もが知っていると言っても過言ではないテレビシリーズの躍動感あふれるオープニングテーマとそれとピッタリあったオープニング映像。何度見ても、格好良いとしか言いようがありません。この有名なオープニングテーマの曲名は「She's So Good」というそうです。しかも、作曲は舘ひろしさんなんですね。ロックバンドとしても活躍されていたそうですので、作詞も作曲もできるんですね。

 エンディングテーマは、舘ひろしさんのボーカル「冷たい太陽」と「翼を拡げて-open your heart-」が記憶に残っています。エンディングは、エンドロール映像もあわせて、本当にどちらのテレビシリーズも格好良かったですね。

 それと、挿入歌として、柴田恭兵さんの「RUNNING SHOT」、「WAR」、「FUGITIVE」、そして「TRASH」があるそうです。YouTubeでまとめてくださっている方がいますので聴いてみたのですが、曲名は知りませんでしたが、曲自体はしっかり記憶していました(笑)。舘さんと柴田さんの疾走シーンが目に浮かぶようでした。

テレビ「あぶない刑事」主題歌

  • オープニングテーマ 作曲:舘ひろし「あぶない刑事(She's So Good)」
  • エンディングテーマ 舘ひろし「冷たい太陽」
  • 挿入歌 柴田恭兵「RUNNING SHOT」、「WAR」、「FUGITIVE」

テレビ「もっとあぶない刑事」

  • オープニングテーマ 作曲:舘ひろし「あぶない刑事(She's So Good)」
  • エンディングテーマ 舘ひろし「翼を拡げて -open your heart-」
  • 挿入歌 柴田恭兵「TRASH」

 躍動感あふれる映像そしてそれにマッチした楽曲も「あぶない刑事」が強く記憶に残る理由だと思います。

まとめ|あぶない刑事2024年BS・地上波での再放送予定

 今回、映画「帰ってきたあぶない刑事」の報道がありましたので、今までの記憶の断片を整理するべく「あぶない刑事」の格好良さを探ってきました。もちろん、根っからのファンの方には物足りないかもしれませんが、「俳優さんの公私での人間的な魅力」、「時代背景、舞台である横浜の魅力」、「映像、ストーリを盛り上げる楽曲の魅力」を取り上げてみました。記憶をたどりながら、改めて、じっくり見てみたいと思いました。

 2024年BS日テレで4月3日(水)より、月曜~金曜の昼12時に「あぶない刑事」テレビシリーズが一挙放送されますので、この機会にぜひご覧ください!

【タイトル】 「あぶない刑事」

【放送話数】   50話 ※全51話のうち50話を放送

【放送枠】   2024年4月3日(水)~、毎週月曜~金曜12:00~13:00

【放送局】  BS日テレ

◎参考

横浜市「市内の米軍基地」

入間市「ジョンソン基地跡地の経緯と留保地の利用について」

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