
こころが蝕まれると、本当に人は性格まで変わってしまう…。
夫は、とても明るい性格だったのですが、上司のパワハラにあい、みるみる笑顔がなくなり、それは、私や子どもたちにも影響をあたえ、私たち家族は、次第に笑顔が少なくなりました。
うつ..どうすればいいか分からない
夫はサラリーマンで、毎日帰宅時間が22時を過ぎる激務でしたが、人間関係に恵まれ、充実した日々を過ごしていました。
私は専業主婦で、小学生の子どもが2人います。
夫はよく職場の人の話をしてくれて「本当に良い人ばかりだね~」と笑い合っていました。
職場の上司がノッチの中岡さんに似ていて、日曜日のイッ〇Qを見て、中岡さんが出演している時は「あ~おもしろい(笑)明日会うのが(上司に)楽しみ」と月曜日も元気に出社していました。
そんな時です、夫が肩を落として帰宅しました。
「どうしたの?!」
「4月から関連会社に出向になった…」
「え!出向って…」(それって、全然別の会社ってことだし、人間関係も1から作り直しってことだよね…)
夫も不安だろうけど、私も不安でいっぱいでした。
4月になり関連会社に出向してから、パワハラ体質の上司、今までとは異なる仕事の進め方、前任者から続いている業務による残業が重なり、23時、24時、1時…と、どんどん帰りが遅くなりました。
土日は「キツイ」と言うので、ゆっくりできるように、私一人で子どもたちを外に連れて行きました。
日曜日の夜は、みんなでテレビを見ていたのに「先に寝る」と言って、18時には布団に入るのです。
終わりが見えない残業地獄..それでも休めない

このようなことが半年ほど続き、夫は笑うことはなくなり、ため息ばかりついていました。
そこに追い打ちをかけるように、職場の職員の人が3人もメンタルで休んでいるということでした。
やはりパワハラ体質の上司に、みんな精神的に不安定になっているようです。
そして、人が減った分の仕事を、夫がせざるを得なくなったのです。
これが本当につらかったようで、このあたりから夫婦の会話はほとんどなくなりました。
朝起きれない
だんだん食欲も減り、夜眠れないし、朝起きれない…。
体は疲れているのに、仕事のことを考えると全然寝れなくなり、朝まで一睡もできないこともありました。
そんな状態で仕事に行くので、途中で倒れるんじゃないかと、帰ってくるまで本当に心配しました。
うつを働きながら治すしか...
病院に行くようにすすめたのですが「そんなの解決法にならない」と突き放し、私の意見は無視しているような状況でした。
このような状態が1年ほど続き、その年の健康診断で、世間で「発見時には手遅れ」と言われる箇所にポリープが見つかりました。
夫が病気になれば家族4人路頭に迷うことになります。
うつで就業不能保険に申し込むも...
夫も不安にになったようで、働けなくなった時の為に「就業不能保険」に申し込みました。
しかし結果は、健康診断のポリープのせいで保険会社の審査に3社も落ちました。
私も働くしかないと、職を探したり、子どもを学童に預ける手続きをしたりしている時に、実母が足を骨折してしまいました。
母は1人暮らしで介護が必要になり、車で毎日1時間かけて通うことに。
看護する側がうつに?!

もう、私たちは後がない状態に…。
あんなに明るくて、いつも笑っていた夫がうつ病になるなんて。
想像もできない中で突然始まったうつ患者を支える生活。
何をどうしていいのか全くわからず、誰にも話せず、一人で苦しんでいました。
しかし、あることを境に状況は一気に改善します。
苦しかった日常から解放され

夫は今でも「うつ」で苦しんでいるの?
答えはNOです。
夫は、苦しかった日常から解放され、昔のような笑顔が戻りました。
今では「思い出すのはつらいけど、こんなこともあったね」と、語れるくらいには、なりました。
なぜ、夫のうつが治ったのか?
なぜ、夫の「うつ」が治ったのか?
それは、私が悩みを専門家に相談したことがきっかけでした。
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診療内科にも行きましたが、入口に入る時も、待合室で待っている時も、知り合いに会うんじゃないかと「ドキドキ」してしまい、すごく心配になりました。
家にいながらカウンセリング
だから、家に居ながら24時間、好きな時間にカウンセリングを受けられることは、私にとって強い味方でした。
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うつ本当の解決法とは?!

私はたった1人、話を聞いてくれる人が現れて救われました。
電話を切ったあと、あふれる涙がとまりませんでした。
つらかった時、誰かに話を聞いてほしかった。
家族や友人には心配かけたくなくて、話せなかった。
今回の電話で分かったことは、私は現状のつらさから逃げるように「心に鎧を着込んで生きていた」ということです。
心は鎧に覆われているのに「もっと頑張ろう」「私が頑張らないといけない」「こんなことで落ち込んでたらダメだ!」と思っていたのです。
でも、ここで、カウンセラーの人に「つらい、きつい、もうダメだ…」と泣きつくことができて、私は救われました。
夫が出向してうつになってからは、「大人なんだから自分で解決してよ、家の中でそんなに暗い顔しないで、私もつらいんだから!」と思って夫を避けていたのです。
それが、第三者に話すことによって痛感したのです。
私にとって夫は「本当に心を許せる人、自分をさらけ出せる場所、自分が信頼できる人」ということに。
そして、こころの鎧を外すトレーニングを教えてもらいました。
それから私は、心の鎧を解いて、夫に優しく接することができるようになりました。
夫に少しずつ笑顔が戻り、今までつらかったこと、会社でのこと、話してくれました。
夫は私よりつらかったはずなのに、私よりもっともっと重い鎧を背負い、悩みを誰にも話せず口数が減っていったのだと思います。
そして3か月後、奇跡が起きます。
パワハラ上司が異動したのです。
やはり「短期間でメンタル不調の人が続出するのはおかしい」と調査が入ったようです。
つらくて悩んでいる時、第三者の人に話すことで救われることがあります。
私の他にもうつが改善された方がたくさんいらっしゃいます
私の他にも、うつが改善された方が、たくさんいらっしゃいます。






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