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高校生必見!コピペOKではないけど使える読書感想文の例文2000字【蜘蛛の糸】

 学校の課題などで、読書感想文を書くのに困っていませんか?

 感想文はざっくりいうと『あらすじ+感想』ですが、実はあらすじを書くのが至難の業なのです。

 どんな話か全体をまとめたり、印象的な場面を切り取ったり。

 どちらも短い文で読む人に伝えなければなりません。これって小学校高学年でも難しいですよね。

 最近は、書き方シートのようなものもありますが、質問の答えを埋めてもなかなか感想文は書けません。

 今回は、コピペOKではありませんが「蜘蛛の糸」を題材にした読書感想文の2000字の例文と、その書き方について解説します。

 実際に書く際に役立つポイントや、他の人と差をつけるコツも一緒にご紹介しますので、ぜひ参考にしてください!

「蜘蛛の糸」のあらすじ

概要

 「蜘蛛の糸」は、芥川龍之介による短編小説で、地獄にいる罪人が蜘蛛の糸を使って救済されようとする物語です。この作品は、善行と罰、そして人間の自己中心的な性格について深く考えさせられます。

登場人物

  • 御釈迦様:極楽に住む仏陀で、地獄の罪人を助けようとします。
  • 犍陀多(カンダタ):地獄に落ちた罪人で、蜘蛛の糸に救いを見出そうとします。

簡単なあらすじ

御釈迦様が極楽の蓮池を散歩していると、地獄の底で苦しむ犍陀多を見つけます。彼はかつて一度だけ蜘蛛を助けたことがあり、その善行を思い出した御釈迦様は極楽の蜘蛛の糸を下ろします。犍陀多は糸をつかみ上昇し始めますが、他の罪人たちが後を追って登ってくると、自分一人だけが助かりたいと叫びます。その瞬間、糸は切れ、犍陀多は再び地獄に落ちてしまいます。御釈迦様はその一部始終を見守り、犍陀多の自己中心的な行動に失望します。

「蜘蛛の糸」の読書感想文を書く際のポイントと、他の人と差をつけるコツ

➀テーマと登場人物の行動を深掘りする

  • 物語のテーマ(善行と罰、自己中心的な性格、仏教的な救済)を明確にし、登場人物である犍陀多の行動や心情の変化について深く考察します。彼の行動がなぜ失敗に終わったのか、自分なりに分析することで、感想文に説得力が増します。

➁具体的なエピソードと個人の経験を交える

  • 物語の具体的なエピソードを引用し、それがテーマにどう関連しているかを説明します。また、自分の経験や他の文学作品、映画などと比較することで、独自の視点を提供し、他の感想文との差別化を図ります。

③仏教や哲学的な視点からの考察

  • 仏教の教えや哲学的な視点から物語を分析し、犍陀多の行動を仏教の「業(カルマ)」や「慈悲」の観点から考察します。これにより、深い洞察を得ることができ、感想文に独自の深みを加えることができます。

これらのポイントを活用して、独自の視点や感情を盛り込みながら、読書感想文を完成させてください。頑張ってくださいね!

コピペOKではないけど使える読書感想文の例文2000字

 ここでは、「蜘蛛の糸」を読んだ感想を基に、どのように感想文を書くかの一例を示します

 具体的なシーンや登場人物の行動を引用しながら、それが自分にどのような影響を与えたかを書きます。

 感想文の最初には、読みたくなるような面白い導入部を書き、最後には、読者に考えを問いかけるような結論を用意します。

 これによって、感想文全体がより魅力的になります。

読書感想文:芥川龍之介『蜘蛛の糸』2000字の例文

芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を読んで、短い物語の中に深い教訓が込められていることに驚きました。この物語は、極楽の蓮池を歩く御釈迦様と、地獄にいる罪人・犍陀多(カンダタ)の話です。善行がどれほど小さくても、その報いは大きいと教えてくれる一方で、人間の自己中心的な心がもたらす悲劇も描かれています。本稿では、「蜘蛛の糸」を通して、人間の善悪、救済の意味、そして自己中心性の影響について考察します。

物語の冒頭、御釈迦様が極楽の蓮池を散歩していると、地獄にいる犍陀多の姿を見つけます。彼は生涯に多くの悪事を働いたが、唯一の善行として、小さな蜘蛛を踏み殺さなかったことがあります。この小さな善行が、彼に地獄からの救いの糸をもたらすのです。このエピソードは、どれほど小さな善行でも、その価値は計り知れないことを示しています。私たちも日常生活で、些細な親切や思いやりが他人に大きな影響を与えることを忘れてはなりません。

例えば、学校で友達が忘れ物をして困っていたときに、ノートを貸してあげたことがありました。その友達は後でとても感謝してくれて、さらに仲良くなりました。善行の報いは必ずしもすぐに現れるわけではありませんが、確かに存在するのです。

犍陀多が蜘蛛の糸を使って地獄から逃れようとする場面は、救済の試練を象徴しています。彼は一心不乱に糸を登り、やがて他の罪人たちもその後を追い始めます。ここで犍陀多の自己中心的な心が露呈し、「これは自分の糸だ」と他の罪人たちを追い払おうとします。この瞬間、糸は切れ、犍陀多は再び地獄に落ちてしまいます。これは、救済が自己中心的な行動ではなく、他者への配慮や共有の精神に基づくものであることを教えています。

このシーンを読んでいて、私はクラスでのグループ活動を思い出しました。ある時、私は自分の意見ばかりを主張し、他のメンバーの意見を無視してしまったことがあります。その結果、チーム全体の雰囲気が悪くなり、プロジェクトは思うように進みませんでした。後で振り返ってみると、自己中心的な行動がチーム全体に悪影響を与えていたことに気付きました。この経験から、犍陀多の行動が自分に重なり、深く反省しました。

犍陀多の運命は、自己中心性の悲劇を描いています。彼が地獄に戻される原因は、自分一人だけが救われようとする欲望と、そのために他者を排除しようとする行動にあります。この物語を通じて、私たちは自己中心的な行動が最終的には自己を破滅させることを学びます。現代社会でも、自己中心的な行動が多くの問題を引き起こしていることを考えると、この教訓は非常に重要です。

例えば、クラスでのグループ活動で、自分の意見ばかりを押し通そうとする人がいると、チーム全体の士気が下がり、成果が出にくくなることがあります。みんなで協力して意見を出し合うことが大切であり、自己中心的な行動は避けるべきだと感じます。このような自己中心的な行動が引き起こす問題は、まさに犍陀多が糸を独り占めしようとした行動と重なります。

物語全体を通して、極楽と地獄の対比が強調されています。極楽の美しい蓮池と、その下に広がる地獄の暗闇。この対比は、善と悪、救済と罰、光と闇といったテーマを強調しています。御釈迦様が極楽の蓮池を歩く姿と、地獄の底で苦しむ犍陀多の姿は、対照的でありながらも深く関連しています。この対比を通じて、善行の重要性と、悪行の結果が鮮明に描かれています。

私たちの生活でも、このような対比は存在します。例えば、ボランティア活動を通じて地域社会に貢献する人々と、自分の利益だけを追求する人々の対比です。前者は感謝され、地域社会からの信頼を得て、心豊かな生活を送ることができますが、後者は孤立し、最終的には自らの行動の結果に苦しむことになります。このような対比を意識することで、私たちはより良い選択をすることができるのです。

さらに、学校生活においても、クラスメートの助けを借りて一緒に勉強することで、全体の成績が上がることがあります。一方、自分一人で全てを解決しようとする場合、限界があり、結果として成功しないこともあります。極楽と地獄の対比は、私たちの日常生活にも当てはまり、協力と助け合いの重要性を教えてくれます。

「蜘蛛の糸」は、人間の善悪、救済の意味、そして自己中心性の影響について深く考えさせられる物語です。犍陀多の小さな善行が救いの糸をもたらした一方で、その自己中心的な心が彼を再び地獄に戻す結果となったことから、私たちは日常生活での行動に対する責任を再認識する必要があります。芥川龍之介のこの短編は、私たちにとって貴重な教訓を含んでおり、今後の行動の指針となるでしょう。

この物語を通して、善行の大切さと他者への思いやりの重要性を胸に刻み、自己中心的な行動を戒めることで、より良い社会を築く一助となることを願っています。

いかがだったでしょうか?

 芥川龍之介が『蜘蛛の糸』で伝えたかったことは、とても大切な教えです。

 まず、自己中心的な心は自分にも悪い結果をもたらすということです。

 カンダタは自分だけ助かろうとしたため、結局地獄に戻ってしまいました。このように、他人を考えずに自分だけ得をしようとすると、良いことにはならないのです。

 次に、他人を思いやる心の大切さです。

 お釈迦様はカンダタがクモを助けたことを覚えていて、その善行に報いようとしました。このように、他人を思いやる行動は、いつか自分にも良い結果をもたらします。

 カンダタが他の罪人たちを思いやっていたら、糸は切れずに全員が救われたかもしれません。

 つまり、このお話は、人と人とのつながりや、助け合いの大切さを教えてくれているのです。

 お釈迦様の慈悲の心カンダタの自己中心的な行動の対比を通じて、私たちに深い教訓を与えています。

 これが、芥川龍之介が『蜘蛛の糸』で伝えたかったことだと思います。

 

 この作品は、今の時代に生きる私たちにとっても、大切な教訓を含んでいます。

 ぜひ一度、『蜘蛛の糸』を読んで、芥川龍之介が伝えたいメッセージを感じてみてください。

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 ここからは、文学作品をより効率的・効果的に味わうための2つの方法を紹介します。

名作を『漫画』で味わう方法

 あなたは「文学作品は活字で読むもの」と考えていませんか?

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 また、文学作品と言っても、著名な作品のタイトルは知っていても、内容を知らないこともあるかもしれません。

 そんな時は「漫画で読む」ことをオススメします!

 文学作品を漫画で読むメリットは、イラストがあるため難解な文学作品でもイメージしやすいことです。

 こちらは、あの有名な妖怪漫画家・水木しげるさんの絵に似ていますが、ドリヤス工場さんの漫画です。

 この漫画には『蜘蛛の糸』を含む25作品が収録されており、1作品あたり約10ページと非常にコンパクトです。文学に馴染みのない方でも読みやすく、親しみやすい絵柄で文学作品を楽しめる1冊となっています。

 漫画を読んで概要を掴んでから小説を読むと、すっと入り込めますよ!




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読書が楽しくなる!もうひとつの方法とは?!

 多くの人にとって『蜘蛛の糸』は教科書にも載っていた、なじみの深い作品だと思います。

 そんな有名作品の、もうひとつの味わい方をご存じですか?

 それは、物語を「耳で聴く」というものです。

 まだ字が読めない幼い子どもたちにとって、耳からたくさんの豊かなことばを聴くことが、その子の将来によい影響をあたえることは、多くの学者が指摘しています。

 ゲームやアニメにかこまれた子どもたちに、いいお話を聞かせることは、豊かな心を育てることでもあるのです。

 私が初めて物語を「耳で聴く」というものを体験したのは、今から約20数年前の大学時代のこと。石川県金沢市にある「室生犀星記念館」で、ヘッドホンを使って、室生犀星の作品をナレーションで静かに聴いた時でした。

 普通、読書というのは「文字を目で読む」ことによって、目から入った文字情報をアタマの中で映像に変換してその内容を理解していくものです。

 しかし、ここで体験した文学を「耳で聴く」ことは、目を閉じてあたかも音楽を聴くような感覚で文学を楽しむことができる、本当に新鮮で衝撃的な体験でした。

 今で言うと「癒し」という感覚に近いと思います。目を閉じてリラックスした状態で良質な文学などの作品を味わうことができるため、作品の世界の中に驚くほど引き込まれます。

 しかし、残念なことに、当時はそのような「文学を耳で楽しむ」方法や媒体は、かなり高価な金額を出さないと体験できないものでした…。

 そして、現在。今ではオンラインで安価にそれを体験できる時代になっていることを私は知りました(驚)。

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 そして、いつでもどこでも本を楽しむことができます。耳で聴くことで、目を休めながら物語に没入できます。

 さらに、聴き逃した部分やもう一度聴きたい部分を簡単に再生することができるので、物語の理解を深めるのに役立ちます。


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