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「フランダースの犬」で作者が伝えたかったことを考察!

 「あなたはネロとパトラッシュのような強い絆を持った友達がいますか?」

 「あなたが困難に直面したとき、希望を持ち続けることができますか?」

 「フランダースの犬」で作者が伝えたかったことは何だったのでしょうか?

 この記事では、自分自身の経験と物語を重ね合わせながら、作者が伝えたかったことを見ていきたいと思います。

「フランダースの犬」の作者について

 

引用元 Wikipedia

 マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー(Marie Louise de la Ramée)、通称ウィーダ(Ouida)は、1839年1月1日にイギリスのサフォーク州バリー・セント・エドマンズで生まれました。

 彼女はフランス語の教師であった父親の影響を受け、幼い頃から文学に親しみました。彼女のペンネーム「Ouida」は、幼少期に自分の名前「Louisa」を発音したことに由来しています。

 彼女の最も有名な作品の一つが、ネロとパトラッシュの友情を描いた感動的な物語として1872年に発表された「フランダースの犬(A Dog of Flanders)」です​。

 彼女は動物愛護の活動家としても知られ、生涯を通じて動物の権利を擁護するための活動を続けました​ 。

 1908年1月25日、イタリアのヴィアレッジョで肺炎により亡くなりました。

登場人物について

ネロ

 フランダース地方に住む少年で、幼い頃に両親を亡くし、貧しいおじいさんと一緒に暮らしています。彼の夢は画家になることですが、貧困のために多くの困難に直面します。

パトラッシュ

 ネロの忠実な犬。もともとは過酷な労働に従事していましたが、ネロによって救われ、彼と深い絆を結びます。パトラッシュはネロにとって唯一無二の友達であり、支えでもあります。

ジェハン

 ネロのおじいさん。年老いて病気がちですが、ネロを愛し、できる限りのことをして支えています。彼もまた、ネロと同様に貧困に苦しんでいます。

アロア

 裕福な粉屋の娘で、ネロの友達です。彼女はネロを励まし、彼の夢を応援しますが、身分の違いが二人の関係に影を落とします。

物語のあらすじ

ネロとパトラッシュは、フランダース地方の小さな村で貧しい生活を送っています。ネロの夢は偉大な画家になることですが、貧困や社会の不公正が彼の道を阻みます。彼らはどんなに厳しい状況にあっても、希望を失わずに生き続けます。物語の最後、ネロとパトラッシュは、クリスマスの夜に大聖堂で冷たくなった状態で発見されますが、その瞬間まで二人は一緒にいました。

作者が伝えたかったこととは?!

友情と愛情

 ネロとパトラッシュの絆は、物語全体を通じて強調されています。どんな困難な状況でも、二人は互いに支え合います

 ネロが困難に直面したとき、パトラッシュはいつも彼のそばにいて、彼を守ります。

 このような純粋な友情と愛情が、物語の核心となっています。

貧困と苦難

 ネロとパトラッシュの生活は、貧困のため、たいへん厳しいものでした。彼らは何度も困難に直面しますが、その度に強くなっていきます

 ネロは毎日アントワープの町まで牛乳を運ぶ仕事をして生活費を稼いでいますが、その道のりは長く、体力的にも厳しいものです。それでも、ネロは決して諦めません

芸術への情熱

 なぜなら、ネロには画家になりたいという夢があったからです。ネロの絵に対する情熱は、彼の生きる希望の象徴です。彼はルーベンスという偉大な画家に憧れており、自分もいつかそのような素晴らしい絵を描きたいと願っていました。

 ネロは村の風景や人々の姿を一生懸命にスケッチし、夜遅くまで絵を描き続けます。その情熱と努力は、私たちの心に深く刻まれます。

社会の不平等と不公正

 ネロが才能を発揮できないのは、彼の貧困によるものです。社会の不公正さが物語を通じて描かれています

 ネロはアントワープの大聖堂にあるルーベンスの絵を見たいと思っていますが、そのためには入場料が必要です。しかし、ネロにはそのお金がありません。貧しいために素晴らしい芸術を見ることができないという状況は、社会の不平等や不公正を象徴しています

運命と希望

 物語の最後は悲劇的ですが、ネロとパトラッシュの希望は最後まで失われませんでした。

 これは、どんなに厳しい状況にあっても希望を持ち続けることの重要性を教えてくれます。

 ネロは自分が描いた絵がいつか認められると信じており、その希望を胸に描き続けました。

名場面の紹介

 物語の中で特に印象的な場面を取り上げ、そのシーンがなぜ重要なのか、どのようなメッセージを伝えているのかを見ていきます。

パトラッシュとの出会い

 ネロが道端で倒れていたパトラッシュを助けるシーンは、非常に感動的です。

 パトラッシュは重い荷物を引かされ、ひどい扱いを受けていた犬ですが、ネロの優しさによって救われます。このシーンは、困っている人や動物を助けることの大切さを教えてくれます

アントワープの大聖堂

 ネロがルーベンスの絵を見たいと強く願うシーンも印象的です。

 彼は貧しいためにその願いを叶えることができませんが、その情熱と切望は私たちの心を打ちます。

 このシーンは、芸術への情熱とそれに伴う苦悩を描いています。

ネロが濡れ衣を着せられたシーン

 ネロが粉屋の火事の犯人だと疑われたシーンは、非常につらい場面です。

 ネロは無実であるにもかかわらず、村人たちから冷たい視線を浴びせられます。

 このシーンは、社会の不公正さと誤解がどれほど人を傷つけるかを示しています。

ネロの絵の展示

 ネロが絵画コンクールに自分の絵を出品する場面も感動的です。

 貧しい彼が努力して描き上げた絵を、村の人々に見せることができた瞬間は、彼の夢が少しだけでも現実に近づいたことを象徴しています。

 このシーンは、夢を追い続けることの大切さを教えてくれます。

最後のクリスマスの夜

 ネロとパトラッシュが大聖堂で寒さに耐えながら過ごす最後の夜は、物語のクライマックスです。

 二人が最期の時を一緒に過ごし、互いを温め合う姿は、読む人の心に深く響きます。

 このシーンは、最期まで希望を持ち続けることと、愛する者と一緒にいることの大切さを描いています。

「フランダースの犬」で作者ウィーダが伝えたかったこと

 「フランダースの犬」で作者マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメーが伝えたかったことは、純粋な友情と愛情の力貧困や不公正に負けずに夢を追い続けることの大切さ、そしてどんなに厳しい状況にあっても希望を持ち続けることの重要性ではないでしょうか。

 ネロとパトラッシュの物語は、私たちに深い感動と共に、これらの大切なメッセージを教えてくれます。

 貧しさと夢、友情と忠実さを描いたこの物語を、私は胸が詰まる思いで読みました。

 ぜひ原作も手に取って、あなたもこの感動的な物語を読んでみてください!




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 ここからは、文学作品をより効率的・効果的に味わうための2つの方法を紹介します。

 

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 あなたは「文学作品は活字で読むもの」と考えていませんか?

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 そんな時は「漫画で読む」ことをオススメします!

 文学作品を漫画で読むメリットは、イラストがあるため難解な文学作品でもイメージしやすいことです。

 こちらは、あの有名な妖怪漫画家・水木しげるさんの絵に似ていますが、ドリヤス工場さんの漫画です。

 この漫画には『フランダースの犬』を含む20以上の作品が収録されており、1作品あたり約10ページと非常にコンパクトです。文学に馴染みのない方でも読みやすく、親しみやすい絵柄で文学作品を楽しめる1冊となっています。

 漫画を読んで概要を掴んでから小説を読むと、すっと入り込めますよ!




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読書が楽しくなる!もうひとつの方法とは?!

 『フランダースの犬』ですが、活字や漫画で読むこととは異なる、もうひとつの味わい方をご存じですか?

 それは、物語を「耳で聴く」というものです。

 まだ字が読めない幼い子どもたちにとって、耳からたくさんの豊かなことばを聴くことが、その子の将来によい影響をあたえることは、多くの学者が指摘しています。

 ゲームやアニメにかこまれた子どもたちに、いいお話を聞かせることは、豊かな心を育てることでもあるのです。

 私が初めて物語を「耳で聴く」というものを体験したのは、今から約20数年前の大学時代のこと。石川県金沢市にある「室生犀星記念館」で、ヘッドホンを使って、室生犀星の作品をナレーションで静かに聴いた時でした。

 普通、読書というのは「文字を目で読む」ことによって、目から入った文字情報をアタマの中で映像に変換してその内容を理解していくものです。

 しかし、ここで体験した文学を「耳で聴く」ことは、目を閉じてあたかも音楽を聴くような感覚で文学を楽しむことができる、本当に新鮮で衝撃的な体験でした。

 今で言うと「癒し」という感覚に近いと思います。目を閉じてリラックスした状態で良質な文学などの作品を味わうことができるため、作品の世界の中に驚くほど引き込まれます。

 しかし、残念なことに、当時はそのような「文学を耳で楽しむ」方法や媒体は、かなり高価な金額を出さないと体験できないものでした…。

 そして、現在。今ではオンラインで安価にそれを体験できる時代になっていることを私は知りました(驚)。

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