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読書感想文の書き方|中学生・高校生『銀河鉄道の夜』2000字の例文

 

 

 学校の課題などで、読書感想文を書くのに困っていませんか?

 感想文はざっくりいうと『あらすじ+感想』ですが、実はあらすじを書くのが至難の業なのです。

 どんな話か全体をまとめたり、印象的な場面を切り取ったり。

 どちらも短い文で読む人に伝えなければなりません。これって小学校高学年でも難しいですよね。

 最近は、書き方シートのようなものもありますが、質問の答えを埋めてもなかなか感想文は書けません。

 この記事では、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を例に、読書感想文の書き方とコツ、そして2000字で具体的な例文を紹介します。

 これを読めば、感想文を書くのが楽しくなるかもしれませんよ。

 ぜひ、参考にしてみてください。

銀河鉄道の夜のあらすじ

「銀河鉄道の夜」は、宮沢賢治による幻想的な物語です。主人公ジョバンニは貧しい家庭で暮らし、母親の看病や仕事に追われながら学校に通っています。ある日、銀河祭りの夜に星を見上げていると、突然カムパネルラという友人と一緒に銀河鉄道に乗ることになります。列車は美しい星々や幻想的な風景の中を進み、ジョバンニとカムパネルラは様々な乗客と出会い、宇宙の神秘や人生の意味について考えさせられます。

列車の旅は次第に不思議な展開を見せ、ジョバンニは銀河の川や白鳥の停車場など、夢のような景色を目にします。旅の途中で出会う人々はそれぞれの物語を持ち、ジョバンニに深い影響を与えます。特に印象的なのは、カムパネルラが川で溺れた子供を助けて亡くなったことを知る場面です。ジョバンニはその知らせを受け入れ、友人の死と向き合う決意を固めます。

旅の終わりにジョバンニは現実の世界に戻り、カムパネルラが実際に溺れて亡くなったことを知ります。ジョバンニは友人の死を通じて、自分の生き方や人々とのつながりについて深く考えさせられます。この物語は、友情や自己犠牲、宇宙の広がりといったテーマを通じて、読者に人生の大切な価値を問いかけます。宮沢賢治の独特の筆致と幻想的な描写は、読む者に深い感動と余韻を残します。

読書感想文を書くコツ

➀本の概要を簡潔にまとめる

  • 冒頭で本のタイトル、著者、出版年、ジャンルなどの基本情報を述べ、物語の概要や主要な登場人物を簡潔に紹介します。
  • また、なぜこの本を選んだのか、その理由や期待も書き添えます。

➁印象に残った場面や登場人物について書く

  • 特に心に残った場面や登場人物を具体的に取り上げ、その理由を説明します。
  • どうしてその場面や登場人物が印象に残ったのか、自分にどのような影響を与えたのかを詳しく述べます。

③感情や考えを表現し、テーマやメッセージについて考察する

  • 本を読んで感じたことや考えたことを率直に表現し、本のテーマや著者の伝えたいメッセージについて考察します。
  • そのテーマやメッセージが自分にどのように響いたのかを述べ、どのように受け取ったのかを書きます。

④明確な構成

  • 序論: 作品に対する全体的な印象や評価を述べ、どのように心を動かされたかを簡潔に紹介します。
  • 本論: 具体的なエピソードや引用を使いながら、作品の中で特に印象深かった部分や学びを詳述します。
  • 結論: 作品から得た教訓や今後の自分の行動にどう反映させるかを述べ、感想文を締めくくります。

 以上のポイントを参考にして、読書感想文を書いてみてください。

「銀河鉄道の夜」2000字で具体的なポイントを取り入れた感想文の【例文】

 

 ここでは、「銀河鉄道の夜」を読んだ感想を基に、どのように感想文を書くかの一例を示します

 具体的なシーンや登場人物の行動を引用しながら、それが自分にどのような影響を与えたかを書きます。

 感想文の最初には、読みたくなるような面白い導入部を書き、最後には、読者に考えを問いかけるような結論を用意します。

 これによって、感想文全体がより魅力的になります。

実際の2000字読書感想文の例

序論

宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』は、その幻想的な世界観と深い哲学により、多くの読者に感動と教訓を与える特別な作品です。初めてこの物語を読んだ時、私はその美しさと奥深さに心を揺さぶられました。

本論

物語の主人公はジョバンニという少年です。貧しい家庭で母親の看病をしながら学校に通うジョバンニは、心の中で孤独と闘っています。父親は遠くへ行ってしまい、彼は家計を支えるために新聞配達の仕事もしています。そのため、学校でも友達とうまく打ち解けられず、孤立してしまいます。そんな彼が、銀河祭りの夜に星を見上げていると、不思議なことが起こります。彼は突然、友人のカムパネルラと共に銀河鉄道に乗ることになるのです。

銀河鉄道の旅は、現実の世界とはかけ離れた幻想的なものであり、ジョバンニにとっても読者にとっても驚きと発見の連続です。列車は美しい星々や幻想的な風景の中を進み、ジョバンニとカムパネルラは様々な乗客と出会い、宇宙の神秘や人生の意味について考えさせられます。例えば、船で亡くなった家族や宗教者、様々な人々が登場し、彼らの話を通じてジョバンニは多くのことを学びます。

物語の魅力の一つは、その描写の美しさです。宮沢賢治の描く銀河や星々の風景は、まるで絵画のように鮮やかで、読者を物語の中に引き込んでくれます。例えば、天の川の描写や白鳥の停車場の情景など、どれもが幻想的でありながらもリアルに感じられるのです。それらの風景を通じて、私は宇宙の広大さや神秘に思いを馳せました。

また、ジョバンニとカムパネルラの友情も、この物語の重要なテーマです。二人は現実の世界でも友人であり、銀河鉄道の旅を通じてさらに絆を深めます。しかし、旅の終わりにジョバンニは、カムパネルラが現実の世界で溺れた子供を助けようとして命を落としたことを知ります。この出来事はジョバンニにとって大きな衝撃であり、彼の成長と自己犠牲の意味を深く考えさせる契機となります。

ジョバンニはこの旅を通じて、多くのことを学びます。それは、人生の儚さや他者への思いやり、そして自分自身の成長です。カムパネルラの自己犠牲は、ジョバンニにとって大きな教訓となり、彼の心に深く刻まれます。この物語を読み進める中で、私もまた、他者を思いやる心の大切さや、自分の行動がどれほど大きな影響を持つかを再認識しました。

具体的なシーンとして、カムパネルラが川に落ちた子供を助けるために自らの命を犠牲にする場面は非常に印象的でした。彼の無償の愛と自己犠牲の精神は、私に強い影響を与えました。私自身、ある時親友が自分の時間を割いてまで私を助けてくれた経験があり、その自己犠牲の精神に感動しました。カムパネルラの行動を通じて、私も他者のために行動することの重要性を学びました。

また、ジョバンニが旅の中で様々な人々と出会い、その物語や背景を知ることで成長するように、私も多くの人々との交流を通じて視野を広げることができました。特にボランティア活動を通じて、多くの人々の生活や考え方に触れる機会がありました。その中で、自分の悩みが相対的に小さく感じられたり、他者の苦しみを理解することで、自分の成長を感じました。

宮沢賢治の作品は、単なる幻想文学ではありません。その中には、作者自身の哲学や人生観が色濃く反映されています。『銀河鉄道の夜』もまた、賢治の深い思索の結晶であり、読者に対して多くの問いかけを行います。特に、物語の最後でジョバンニが現実に戻り、友人の死と向き合う場面は、読者にとっても深い余韻を残します。

賢治がこの物語を通じて伝えたかったことの一つに、自己犠牲と他者への思いやりの重要性があります。カムパネルラが子供を助けるために命を落とすシーンは、他者のために自分を犠牲にすることの尊さを強く示しています。このテーマは、私自身の経験とも重なります。ある時、親友が私を助けてくれたことを通じて、自己犠牲の精神がいかに強い影響を持つかを実感しました。

さらに、賢治は人生の儚さと永遠についても考えさせます。銀河鉄道の旅は一瞬の輝きのようでありながら、その中で得られる教訓や感動は永遠に続くものです。この点も、私が日々の生活で感じることと一致します。日常の小さな出来事や人との出会いが、後に大きな意味を持つことを再確認しました。

孤独と連帯もまた、賢治の重要なテーマです。ジョバンニは旅の初めに孤独を感じていますが、カムパネルラや他の乗客との絆を通じてその孤独を克服していきます。私もまた、友人や家族とのつながりを通じて、自分の孤独を乗り越えてきました。賢治は、人は一人ではなく、他者との関わりを通じて成長し続けることを教えてくれます。

『銀河鉄道の夜』は、読むたびに新たな発見と感動を与えてくれる作品です。その幻想的な世界に触れることで、私は自分自身の内面と向き合い、成長することができました。宮沢賢治の描く世界観と哲学は、これからも私の心に深く刻まれ続けることでしょう。

結論

この作品を通じて感じたこと、学んだことを忘れずに、私はこれからも成長し続けたいと思います。そして、他者を思いやる心を大切にしながら、日々を過ごしていきたいと思います。『銀河鉄道の夜』は、私にとって大切な宝物であり、これからも大切にしていきたいと思います。

この物語は、人生の意味や他者との関わりについて深く考えさせられる作品です。友達にも、この本をすすめたいと思います。ぜひ『銀河鉄道の夜』を手に取り、自らの人生と照らし合わせてみてほしいと思います。どんな困難や孤独も、他者とのつながりを通じて乗り越えることができることを、この物語は教えてくれます。

 いかがだったでしょうか?

 宮沢賢治が『銀河鉄道の夜』で伝えたかったことは、友達のために自分を犠牲にすることの大切さや、人生が一瞬の輝きであること生きることや死ぬことの意味も教えてくれます。

 

この作品は、今の時代に生きる私たちにとっても、大切な教訓を含んでいます。

 ぜひ一度、『銀河鉄道の夜』を読んで、宮沢賢治が伝えたいメッセージを感じて、あなたなりの読書感想文を作成してみてください。

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読書が楽しくなる!もうひとつの方法とは?!

 多くの人にとって『銀河鉄道の夜』は教科書にも載っていた、なじみの深い作品だと思います。

 そんな有名作品の、別の味わい方をご存じですか?

 それは、物語を「耳で聴く」というものです。

 まだ字が読めない幼い子どもたちにとって、耳からたくさんの豊かなことばを聴くことが、その子の将来によい影響をあたえることは、多くの学者が指摘しています。

 ゲームやアニメにかこまれた子どもたちに、いいお話を聞かせることは、豊かな心を育てることでもあるのです。

 私が初めて物語を「耳で聴く」というものを体験したのは、今から約20数年前の大学時代のこと。石川県金沢市にある「室生犀星記念館」で、ヘッドホンを使って、室生犀星の作品をナレーションで静かに聴いた時でした。

 普通、読書というのは「文字を目で読む」ことによって、目から入った文字情報をアタマの中で映像に変換してその内容を理解していくものです。

 しかし、ここで体験した文学を「耳で聴く」ことは、目を閉じてあたかも音楽を聴くような感覚で文学を楽しむことができる、本当に新鮮で衝撃的な体験でした。

 今で言うと「癒し」という感覚に近いと思います。目を閉じてリラックスした状態で良質な文学などの作品を味わうことができるため、作品の世界の中に驚くほど引き込まれます。

 しかし、残念なことに、当時はそのような「文学を耳で楽しむ」方法や媒体は、かなり高価な金額を出さないと体験できないものでした…。

 そして、現在。今ではオンラインで安価にそれを体験できる時代になっていることを私は知りました(驚)。

 オーディブルは、本を聴くための素晴らしいツールです。オーディブルには、さまざまなジャンルの本がそろっています。自分の興味に合った本を見つけることができます。


 そして、いつでもどこでも本を楽しむことができます。耳で聴くことで、目を休めながら物語に没入できます。

 さらに、聴き逃した部分やもう一度聴きたい部分を簡単に再生することができるので、物語の理解を深めるのに役立ちます。


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