あなたは「変な家」をご存じですか?ウェブライターの雨穴(うけつ)さん原作の「ある一軒家の間取り図から推理が広がる不動産ミステリー」作品です。
今は映画化で(原作との違いなどの賛否も含め…)話題となっていますが、元々はYouTubeで火が付き、単行本化、映画化そしてついに文庫化というヒット街道の王道を行く作品となりました!
わが家では、子どもがYouTubeで見始めたのが初見で、始めは、YouTubeチャンネルに登場する”普通ではない”ルックスの雨穴(うけつ)さんを見て、ホラー作品だと思い「怖い動画見たらダメよ!」と言っていたのです。
しかし「変な家」のYouTube動画をじっくり見ていると、妙にリアルな話は、まさに本格ミステリーであり、元来、ミステリー小説好きの私のほうがハマってしまいました。YouTubeでは朗読劇のように淡々と話が進む20分程度の動画ですが、ストーリーがしっかりしているので、ついつい引き込まれるのです。
わが家では、このYouTube動画が非常に面白かったので(…流行りモノに手を出すのは、ちょっと気が引けたのですが…)、ミステリー好きの悲しい性で、単行本の電子書籍を購入してしまいました。
書籍版を読んでみて驚いたのですが、YouTubeで公開されているお話だけでも十分見応えがある「変な家」ですが、書籍を読むとYouTubeで公開されている部分は、ごくわずか、序章に過ぎない…ことがわかったのです。
YouTube版とも映画版とも違う書籍版「変な家」の魅力!
YouTube動画を見て、本当のことを言うと「あぁ、20分も見せられて、ここから先は買ってください、みたいなコマーシャル動画だったかぁ…」と一瞬失望したのですが、その失望と20分の動画を天秤にかけても、動画の面白さが上回っていたので、ついつい単行本に手が出てしまったのです。
ところが、実際に書籍版を見てみると、さらに驚くことに、そのかなり見応えがあった20分のYuoTubeの動画部分は、書籍版に書かれている物語全体の5分の1程度の分量なのです。
「冒頭だけであれだけ面白かったのに…残りの本編はどれだけの展開が待っているのだろうか?!」と、私はますますミステリー魂に火を付けられてしまいました。
もちろんその結果は、私の期待を裏切りませんでした。裏切らないどころか、物語は当初の展開から徐々に徐々に広がりつつ、深まりつつ展開していき、その物語自体の闇も深く深くなっていくのです。
ミステリー作品の醍醐味は、生じた謎を解き明かすサイクルによって大きな謎の解明に進んで行くそのゾクゾクする感覚にあると思うのですが、この作品は、この生じた謎を解き明かすサイクルが重層的で、これでもかこれでもかと波のように押し寄せるのです。しかもその波は大波ではなく、寄せては引く小波のように、淡々とした語り口で語られるのも、物語全体の闇を深める一助になっています。
この、謎と謎解きのサイクルを出し惜しみしない着想の豊かさ、テンポの良さが、「変な家」という作品の面白さの秘密なんだろうなぁ、と感じます。原作者である雨穴(うけつ)さん、ルックスこそ、謎のお面を着けた不思議な人を演出していますが、才能豊かな作家さんだと思います。
あらすじを言っても冗長になるだけですし、これだけの分量と内容の作品をご紹介するは困難です。
ともかく、テンポの良い良質の文芸作品を読んでみたいあなた、また、ミステリー好きのあなた。一読されることをオススメします。
変な家|お手軽に楽しむ方法・値段は?単行本か、文庫本か?
「変な家」は、YouTubeでその一部が公開されているもの完全版として、書籍版が「単行本」と「文庫本」の2種類があります。
単行本の値段は、税込で1,400円です。
「変な家」の文庫本(小さくて安いやつ)が発売されました。
— 雨穴 (@uketsuHAKONIWA) January 31, 2024
文庫のみの特典として、栗原さんのあとがきが付いています。 pic.twitter.com/2iiaD3wXXH
また、文庫本の値段は税込770円となっています。お手軽にという観点からすると、文庫版の方がサイズが小さく持ち運びやすいですし、もちろん価格も安いので、興味はあるけど単行本(税込1,400円)ほどは出せないなぁという人には、文庫本がオススメです。
そして文庫版の大きな特徴は、栗原さんによる「あとがき」が追加されています。原作をご存じない人には、未読の時点ではわからないと思いますが、この「栗原さん」は、雨穴(うけつ)さんの作品の最重要登場人物なのです。その最重要登場人物である栗原さんが、文庫本の「あとがき」に登場するだけでも、クスっと笑いが出てしまうような演出です。ましてやそこで、何を語ってくれているのか!?
文庫本の「あとがき」と言えば、文庫本の長い歴史の中でも本編に次ぐ最重要な要素です。学生時代から、ポケットにも入るし、安くて気軽に買える文庫本を愛して止まない私にとって、文庫本の「あとがき」を書いている人物によって、その本を買うか買わないかを決定することもあるくらい、文庫本の「あとがき」とは、文庫本にとって大切な要素なのです。
その「あとがき」を、よりによって、あの「栗原さん」が執筆している…。最高の人選ですし、それだけでも大事件ですよ(笑)。しかし、この雨穴(うけつ)さん、文庫本という媒体まで利用して、エンターテイメントに仕立てるのですから、遊び心もあるし、本当に文芸を愛している人なんだろうなぁ、と感じます。
特典「あとがき」付きの文庫本をさらに最安値で読む方法!
こんな素敵な「あとがき」の特典がある文庫本を、税込770円よりも、もっとお得に手軽に読みたいあなたには、電子書籍がオススメです!
実は「あとがき」が読みたい、ぷにママは文庫本を電子書籍で購入しました!(栗原さんの文庫版あとがきは、面白すぎてノンストップで読んでしまいました)。
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さらに、この70%OFFは6回利用できるので、雨穴(うけつ)さんの「変な絵」や「漫画・変な家」も70%OFFで読むことができますよ。この70%OFF(6回使える)という割引率は業界ナンバー1です。
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【電子書籍/コミックの品揃え世界最大級】eBookJapan(イーブックジャパン)朗読劇風の「変な家」を楽しむ別の方法とは?
この「変な家」、朗読劇のようだと書きましたが、まさに耳元で読んでもらうにはピッタリの作品です。
実は、ぷにパパは、学生時代にある作家の博物館にあったという「文豪の作品を耳で聴くこと」の魅力にハマっており、子どもへの読み聞かせも大事!とか言っていたのですが、最近、Amazonのオーディブルという「書籍を音声で読んでくれるサービス」を知って、その熱が再燃しています(苦笑)。
そういうブームに乗って、ぷにパパはこの「変な家」を、通勤途中にオーディブルで聴いています。もともと、登場人物が少なく、数少ない登場人物である雨穴(うけつ)さんや栗原さんの朗読劇のようなスタイルなので、聴くだけでもススっとアタマに入ってきます。
また、目を使うこともなく、本を持つこともしなくていいので、本当に楽です(文庫本・紙媒体派としては、忸怩たる想いもありますが…)。
この「変な家」だけでなく、他の作品も耳で聴いて楽しんでいます。文豪の作品を耳で聴くサービスは、いわゆるCDを買おうとしたら、いくらあっても足りないくらいの金額になりますが、このAmazonのオーディブルなら、今なら、初めての方に30日間の無料お試しが提供されているのです。
ぷにパパとしては、この期間中に「変な家」を含む何十万ものタイトルの中から、好きな作品をできるだけ多く楽しみたいと意気込んでいます(笑)。
もし、耳から文学を楽しむ体験をしたことが無いあなたは、ぜひ、試してみてください。通勤中や家事をしながら、眠る時(これぞ「読み聞かせ」です)に、手ぶらで本を読めるというのは、新鮮な体験ですし、耳から入る情報だけで不思議と頭の中に物語の世界のイメージが広がって行く体験も、とても心地良くオススメします。
Amazonオーディブルの登録は簡単で、数分で完了できました。30日以内にキャンセルすれば無料です。良かったら新しい世界を試してみてください!
まとめ|「変な家」文庫化は、クリエイターとしての雨穴(うけつ)さんを知るチャンス!
子どもが見ていたYouTube版に始まり、書籍版(単行本・文庫本)で作品の全体を読んでみて、私は、この雨穴(うけつ)さんの作家としての魅力にハマってしまいました。ミステリー好きの方には、ぜひオススメできます!
ぷにぷにかぞくが試した、お得に楽しむ方法(電子書籍、オーディブル)もご紹介しましたので、良かったら、こちらもぜひお試しください。
最後に、蛇足ですが、この雨穴(うけつ)さんのYouTubeチャンネルには、作品「変な家」シリーズだけでなく、楽器演奏動画や料理動画もあり、その”普通ではない感”が異彩を放っています。でも、それでいて、見る人を突き放した感じはなく、シュールさの中にもクスっとしてしまうような笑いが潜んでいるように見受けられます。
おそらく、かなり多才な人なんだろうなぁというのが伝わりますので、こちらも一度ご覧になってはいかがでしょうか。オススメです。
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