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読書感想文の書き方|小学4・5・6年生・中学生『注文の多い料理店』1200字の例文

 

 学校の課題などで、読書感想文を書くのに困っていませんか?

 感想文はざっくりいうと『あらすじ+感想』ですが、実はあらすじを書くのが至難の業なのです。

 どんな話か全体をまとめたり、印象的な場面を切り取ったり。

 どちらも短い文で読む人に伝えなければなりません。これって小学校高学年でも難しいですよね。

 最近は、書き方シートのようなものもありますが、質問の答えを埋めてもなかなか感想文は書けません。

 この記事では、『注文の多い料理店』を例に、読書感想文の書き方とコツ、そして1200字で具体的な例文を紹介します。

 これを読めば、感想文を書くのが楽しくなるかもしれませんよ。

 ぜひ、参考にしてみてください。




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小学4・5・6年生|中学生が読書感想文を書くための5つのコツ

本をよく理解する

 感想文を書く前に、まず本の内容をよく理解しましょう。物語のあらすじ、登場人物、場所、出来事などをしっかり把握します。

 例えば、「注文の多い料理店」では、山奥に迷い込んだ二人の紳士が、西洋料理店「山猫軒」に入るところから物語が始まります。この店で次々と奇妙な注文を受け、最後には自分たちが料理されそうになるというストーリーです。

自分の感想を具体的に書く

 本を読んで感じたことや考えたことを具体的に書きましょう。「怖かった」や「驚いた」だけではなく、なぜそう感じたのか、具体的なエピソードや場面を挙げて説明します。

 例えば、「二人の紳士がクリームを塗りたくるシーンでは、料理されると気づいたときの恐怖が伝わってきて、とても怖かったです」と書くといいと思います。

自分の経験と結びつける

 本の内容と自分の経験や考えを結びつけて書くと、感想文に深みが出ます。本の中の出来事や登場人物の行動が、自分の日常や経験とどのように関係しているかを考えてみましょう。

 例えば、「山奥で道に迷った二人の紳士の姿を見て、私も一度キャンプで迷子になった経験を思い出しました。その時の不安な気持ちがよみがえりました」と書くと、より具体的になります。

文章の構成を考える

 感想文は、最初に本の紹介と自分の感想を書く部分、中盤に具体的な感想や考えを書き、最後にまとめとして自分の意見や今後の考えを書く部分に分けると良いでしょう。例えば、

  • 導入:「宮沢賢治の『注文の多い料理店』は、山奥に迷い込んだ二人の紳士が奇妙な料理店で経験する恐ろしい出来事を描いた作品です。」
  • 中盤:「料理店で次々と出される注文に従う二人の紳士の姿は、初めは面白く感じましたが、次第に不安と恐怖が募りました。特に、クリームを塗る場面では、自分たちが料理されると気づいた瞬間の恐怖が伝わってきて、とても印象的でした。」
  • まとめ:「この作品を読んで、人の欲望や無知がどれだけ危険な状況に導くかを考えさせられました。今後は、自分の行動にもっと注意を払おうと思いました。」

自分の言葉で書く

 感想文は自分の思いや考えを書くものです。他の人の感想やネットの情報を参考にするのは良いですが、あくまで自分の言葉で、自分の気持ちや考えを素直に書くことが大切です。

 例えば、「この物語を読んで、自分も好奇心や欲望に負けないように注意しなければと思いました」といった自分の言葉で書くと良いと思います。

 これらのコツを参考にして、「注文の多い料理店」を題材に楽しく自分の気持ちを表現できる読書感想文を書いてみてくださいね。

読書感想文で4・5・6年生は、何文字、何枚書けばいいのか?

 小学生の読書感想文の具体的な文字数や枚数は、学校やコンクールの主催者によって異なることがありますが、一般的な目安として以下のように考えられます。

小学4年生

  • 文字数:400字から800字程度
  • 枚数:原稿用紙1枚から2枚程度

小学5年生

  • 文字数:800字から1200字程度
  • 枚数:原稿用紙2枚から3枚程度

小学6年生

  • 文字数:1200字から1600字程度
  • 枚数:原稿用紙3枚から4枚程度

「注文の多い料理店」のあらすじ

『注文の多い料理店』は、宮沢賢治の作品で、山奥に迷い込んだ二人の紳士が奇妙な西洋料理店「山猫軒」を訪れる話です。紳士たちは狩りを楽しむために山に入りますが、案内人も犬も失い、途方に暮れます。空腹と寒さに耐えながら歩いていると、立派な洋館を見つけます。その建物の玄関には「WILDCAT HOUSE 山猫軒」という看板がかかっており、二人は喜んで中に入ります。

店内には「注文の多い料理店」との表示があり、次々と不思議な指示が書かれた扉を通ります。「髪を整える」「靴の泥を落とす」「鉄砲を置く」などの指示に従い、さらに「クリームを塗る」「香水をかける」といった要求もされます。最初は奇妙に思いながらも従っていましたが、「塩を塗る」という指示で事態が怪しいと気づきます。

彼らが驚愕するのは、最後の部屋で「ご馳走する」のは彼ら自身だとわかった瞬間です。二人は恐怖で震え上がり、逃げようとしますが、扉は開かず、もう後戻りできません。絶望の中で泣き叫ぶ二人を救ったのは、彼らの連れていた犬たちでした。犬たちが扉を突き破って飛び込んできたことで、二人は救われ、命からがら逃げ出します。

山から無事に戻った二人は、現実の厳しさを痛感しつつ、狩りの楽しみを反省します。彼らは東京に戻りますが、一度紙くずのようになった顔は、元に戻ることはありませんでした。

 宮沢賢治の作品は、時代を超えて多くの人々に愛され続けています。彼の作品を読むことで、宮沢賢治の天才的な才能と深い人間理解を感じることができますね。

「注文の多い料理店」1200字で具体的なポイントを取り入れた感想文の【例文】

 ここでは、「注文の多い料理店」を読んだ感想を基に、どのように感想文を書くかの一例を示します

 具体的なシーンや登場人物の行動を引用しながら、それが自分にどのような影響を与えたかを書きます。

 感想文の最初には、読みたくなるような面白い導入部を書き、最後には、読者に考えを問いかけるような結論を用意します。

 これによって、感想文全体がより魅力的になります。

実際の1200字読書感想文の例

導入

宮沢賢治の『注文の多い料理店』を読んで、とてもおもしろかったし、ちょっとこわかったです。この本を読んでいると、まるで自分が物語の中にいるような気持ちになりました。

中盤

物語は、二人の紳士が山の中に迷い込んで、西洋料理店「山猫軒」に入るところから始まります。最初はうれしそうだった二人が、だんだんと不安そうになっていく様子がよくわかりました。お店に入ると、「髪をとかしてください」とか「靴の泥を落としてください」とか、いろんな注文をされます。そのたびに二人は言われたとおりにしていきますが、だんだんとおかしいと思い始めます。

特に、「塩を体にぬってください」というところで、二人は自分たちが料理されることに気づきます。そのときの二人のびっくりした顔が頭に浮かんで、私もドキドキしました。ここで物語の中の二人が感じた恐怖と、自分が感じた恐怖が重なって、とても怖かったです。

この物語は、ただの怖い話ではなくて、もっと深い意味があると思いました。たとえば、二人の紳士は狩りを楽しむために山に入りましたが、その結果、自分たちが危ない目にあいます。これは、欲張りすぎると大変なことになるという教えだと思います。私も、何かを欲しがるときには、その結果をよく考えないといけないなと思いました。

また、最後に二人が東京に帰るときの様子も印象に残りました。紙くずのようになった顔というのは、物語の中で経験した恐怖が、二人の心にも体にも大きな影響を与えたということだと思います。この部分を読んで、人が経験することがどれだけ大きな影響を与えるかを考えさせられました。

宮沢賢治の『注文の多い料理店』は、ただの子ども向けの物語ではなくて、大人も考えさせられる深い話です。賢治さんの書く自然の描写はとてもきれいで、まるでその場にいるような気持ちになります。自然の美しさと怖さの両方を感じることができました。

まとめ

この物語を読んで、私は自分の行動や欲望についてもっとよく考えるようになりました。また、自然の中での経験や出来事が、どれだけ自分に影響を与えるかも考えるようになりました。宮沢賢治の作品は、読むたびに新しい発見があって、これからも大切に読み続けたいと思います。

『注文の多い料理店』を読んで、私はとても感動しました。この物語は、ただの怖い話ではなくて、私たちに大切な教えを伝えてくれます。これからも賢治さんの本をたくさん読んで、いろんなことを学びたいです。そして、この物語を通して感じたことを、これからの生活や勉強に活かしていきたいと思います。私たちが普段何気なくしていることにも、時には慎重になることが必要だということを学びました。宮沢賢治の作品は、そんな大切なことを教えてくれる素晴らしい作品だと思います。

 いかがだったでしょうか?

 宮沢賢治の『注文の多い料理店』は、欲張らず、よく考えて行動することの大切さを教えてくれています。

 

 この作品は、今の時代に生きる私たちにとっても、大切な教訓を含んでいます。

 ぜひ一度『注文の多い料理店』を読んで、宮沢賢治が伝えたいメッセージを感じて、あなたなりの読書感想文を作成してみてください。

読書が楽しくなる!もうひとつの方法とは?!

 多くの人にとって『注文の多い料理店』は教科書にも載っていた、なじみの深い作品だと思います。

 そんな有名作品の、別の味わい方をご存じですか?

 それは、物語を「耳で聴く」というものです。

 まだ字が読めない幼い子どもたちにとって、耳からたくさんの豊かなことばを聴くことが、その子の将来によい影響をあたえることは、多くの学者が指摘しています。

 ゲームやアニメにかこまれた子どもたちに、いいお話を聞かせることは、豊かな心を育てることでもあるのです。

 私が初めて物語を「耳で聴く」というものを体験したのは、今から約20数年前の大学時代のこと。石川県金沢市にある「室生犀星記念館」で、ヘッドホンを使って、室生犀星の作品をナレーションで静かに聴いた時でした。

 普通、読書というのは「文字を目で読む」ことによって、目から入った文字情報をアタマの中で映像に変換してその内容を理解していくものです。

 しかし、ここで体験した文学を「耳で聴く」ことは、目を閉じてあたかも音楽を聴くような感覚で文学を楽しむことができる、本当に新鮮で衝撃的な体験でした。

 今で言うと「癒し」という感覚に近いと思います。目を閉じてリラックスした状態で良質な文学などの作品を味わうことができるため、作品の世界の中に驚くほど引き込まれます。

 しかし、残念なことに、当時はそのような「文学を耳で楽しむ」方法や媒体は、かなり高価な金額を出さないと体験できないものでした…。

 そして、現在。今ではオンラインで安価にそれを体験できる時代になっていることを私は知りました(驚)。

 オーディブルは、本を聴くための素晴らしいツールです。オーディブルには、さまざまなジャンルの本がそろっています。自分の興味に合った本を見つけることができます。


 そして、いつでもどこでも本を楽しむことができます。耳で聴くことで、目を休めながら物語に没入できます。

 さらに、聴き逃した部分やもう一度聴きたい部分を簡単に再生することができるので、物語の理解を深めるのに役立ちます。


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