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中学生必見!コピペOKではないけど使える読書感想文の例文1200字【吾輩は猫である】

 

 学校の課題などで、読書感想文を書くのに困っていませんか?

 感想文はざっくりいうと『あらすじ+感想』ですが、実はあらすじを書くのが至難の業なのです。

 どんな話か全体をまとめたり、印象的な場面を切り取ったり。

 どちらも短い文で読む人に伝えなければなりません。これって小学校高学年でも難しいですよね。

 最近は、書き方シートのようなものもありますが、質問の答えを埋めてもなかなか感想文は書けません。

 今回は、コピペOKではありませんが「吾輩は猫である」を題材にした読書感想文の1200字の例文と、その書き方について解説します。

 実際に書く際に役立つポイントや、他の人と差をつけるコツも一緒にご紹介しますので、ぜひ参考にしてください!

「吾輩は猫である」のあらすじ

概要

「吾輩は猫である」は、1905年に発表された夏目漱石による日本の文学作品で、猫の視点から人間社会を風刺的に描いた物語です。主人公の猫は、自分の名前も持たず、教師の家に住み着きます。そこで出会う人々や出来事を通じて、人間の愚かさや滑稽さを観察し、述懐します。

主な登場人物

  • 吾輩(猫):物語の語り手である猫。名前はなく、教師の家に住み着いています。
  • 主人:猫の飼い主である教師。昼寝を好み、仕事にはあまり熱心ではありません。
  • おさん:主人の家の下女。猫を追い出そうとするなど、粗暴な面があります。
  • 寒月:主人の友人であり、よく家を訪れます。寒月は自分の生活や恋愛について語ります。

あらすじ

「吾輩は猫である」は、1905年に夏目漱石によって発表された作品で、猫の視点から描かれた風刺的な物語です。物語は、名前を持たない主人公の猫が、自分の生い立ちから始まります。猫はどこで生まれたか覚えておらず、書生に拾われて教師の家に住み着きます。そこで猫は、教師やその家族、友人たちを観察し、彼らの滑稽な行動や人間社会の矛盾を鋭く風刺します。

教師は、学者ぶっているが実際には怠け者で、時々友人の美学者や寒月などが訪れます。美学者は嘘の話をし、寒月は恋愛や人生について語ります。猫は、彼らの会話や行動を通じて、人間の虚栄心や無知を面白おかしく描き出します。

猫はまた、家の下女であるおさんとのやり取りを通じて、人間の残酷さや無関心さを感じる場面もあります。猫の観察を通じて、夏目漱石は当時の日本社会を鋭く批判し、人間の本質を浮き彫りにします。

物語は、猫の視点で進むため、その独特な語り口とユーモアが特徴です。結局、猫は名前を持たず、無名のまま人間社会の観察を続けることで、作品全体を通して人間社会の本当の姿を教えてくれます。この作品は、夏目漱石の鋭い批評眼とユーモアが光る名作です。

「吾輩は猫である」の読書感想文を書く際のポイントと、他の人と差をつけるコツ

➀物語のテーマとメッセージを理解する

  • ポイント:「吾輩は猫である」は猫の視点から人間社会を風刺的に描いた作品で、主なテーマは人間社会の滑稽さや矛盾、人間関係の複雑さです。
  • テーマを把握する:物語全体を通して描かれているテーマやメッセージを理解しましょう。
  • 例:猫が書生や主人を観察し、彼らの行動をユーモラスに批評するシーンに注目し、社会や人間の本質について考察します。

➁具体的なエピソードを引用する

  • ポイント:具体的なシーンを引用することで、感想に説得力を持たせる。
  • 印象に残ったシーンを選ぶ:特に心に残ったシーンを引用し、そのシーンがなぜ印象的だったかを説明します。
  • 例:猫が初めて書生に会い、その顔を見て「まるで薬缶のようだ」と感じたシーンを引用し、猫の視点から見た人間の滑稽さや、漱石のユーモアを強調します。

③自分の体験や考えと結びつける

  • ポイント:自分の体験や考えを織り交ぜることで、感想文に個性と深みを持たせる。
  • 共感ポイントを探す:猫の感じたことや経験に共感できる点を探し、自分の体験と結びつけます。猫が孤独を感じたシーンに共感し、自分が新しい学校や職場で感じた孤独感について述べます。

これらのポイントを活用して、独自の視点や感情を盛り込みながら、読書感想文を完成させてください。頑張ってくださいね!

コピペOKではないけど使える読書感想文の例文1200字

 ここでは、「吾輩は猫である」を読んだ感想を基に、どのように感想文を書くかの一例を示します

 具体的なシーンや登場人物の行動を引用しながら、それが自分にどのような影響を与えたかを書きます。

 感想文の最初には、読みたくなるような面白い導入部を書き、最後には、読者に考えを問いかけるような結論を用意します。

 これによって、感想文全体がより魅力的になります。

読書感想文:夏目漱石『吾輩は猫である』1200字の例文

『吾輩は猫である』を読んで、私は猫の目を通して見た人間社会の滑稽さや矛盾に深く考えさせられました。この物語は、夏目漱石が猫の視点を借りて、明治時代の人々の行動や価値観をユーモラスに風刺しています。猫の目を通じて描かれる人間社会の一面は、私たちが普段見過ごしがちな人間の本質を鋭く突いています。

物語の冒頭、猫が初めて書生に出会うシーンが非常に印象的でした。猫は書生の顔を「まるで薬缶のようだ」と表現します。このユーモラスな描写は、猫の観察力と漱石のユーモアが絶妙に組み合わさっており、人間の外見や行動の滑稽さを見事に捉えています。このシーンを通じて、私は人間が自分の姿をどれだけ客観的に見れていないかを改めて考えさせられました。

また、猫が人間の家庭に入り込むエピソードも興味深いです。猫が初めて人間の家に入り、その環境に馴染もうとする過程は、新しい環境に飛び込む時の私たちの気持ちと通じるものがあります。例えば、猫が藁の上から笹原に移され、明るい場所に放り出された時の戸惑いや不安、そして新しい環境に適応しようとする姿が描かれています。この猫の体験は、私が中学校に入学した時の経験と重なります。新しい教室に初めて入った時、知らない顔ばかりで緊張し、どうしていいかわからず不安でしたが、自分から話しかけることで少しずつ友達ができ、新しい環境に馴染んでいった過程が思い出されました。

物語全体を通じて、漱石は人間社会の矛盾や不条理を猫の視点から描き出しています。例えば、猫が書生や主人の行動を観察し、その行動がどれだけ非合理的で滑稽かを鋭く批評する場面が多くあります。書生が猫を捕まえて煮て食うという話を聞いた猫の反応から、人間の残酷さや無知が浮き彫りにされます。このような風刺的な描写を通じて、漱石は人間の行動や価値観を再考させるメッセージを伝えています。

特に印象に残ったのは、猫が人間の「我儘さ」を批判する場面です。猫は、主人や書生、おさんの行動を観察し、彼らの自己中心的な態度や行動に対して鋭い批評を加えます。例えば、主人が自分の失敗を他人のせいにする姿や、書生が猫を無理やり押し込めようとするシーンは、人間の自己中心的な性質を痛烈に風刺しています。これを読んで、私は自分自身の行動を振り返り、他人への配慮や思いやりの大切さを再認識しました。

この物語は、現代の私たちにも多くの示唆を与えてくれます。明治時代の風刺を通じて、現代の社会や人間関係にも通じる部分が多くあることに気づかされます。例えば、職場や学校での人間関係や、社会の中での自己中心的な行動に対する批判は、現代でも依然として重要なテーマです。漱石の風刺は、時代を超えて人間の本質を捉えていると感じました。

『吾輩は猫である』を通じて、私は人間社会の滑稽さや矛盾を再認識し、自分自身の行動や価値観を見直すきっかけを得ました。この作品は、ユーモアと風刺を通じて深いメッセージを伝えており、私たちが日常の中で見落としがちな本質を鋭く突いています。読書感想文を通じて、この作品の魅力を多くの人に伝えたいと思います。

 いかがだったでしょうか?

 夏目漱石は『吾輩は猫である』で、猫の視点から人間社会の滑稽さや矛盾を風刺的に描いています。

 自己中心的な人間性や明治時代の変革期における人々の戸惑いを背景に、人間関係の複雑さを浮き彫りにします。

 ユーモアと風刺を通じて社会や人間の行動を批判的に考えることを促し、自己認識と客観視の重要性を強調しています。漱石は、この作品を通じて人間社会の問題点を鋭く批評し、私たちに考えさせるきっかけを与えているのではないでしょうか?。

 この作品は、今の時代に生きる私たちにとっても、大切な教訓を含んでいます。

 ぜひ一度、『吾輩は猫である』を読んで、夏目漱石が伝えたいメッセージを感じて、あなたなりの読書感想文を作成してみてください。

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 文学作品を漫画で読むメリットは、イラストがあるため難解な文学作品でもイメージしやすいことです。

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読書が楽しくなる!もうひとつの方法とは?!

 多くの人にとって『吾輩は猫である』は教科書にも載っていた、なじみの深い作品だと思います。

 そんな有名作品の、別の味わい方をご存じですか?

 それは、物語を「耳で聴く」というものです。

 まだ字が読めない幼い子どもたちにとって、耳からたくさんの豊かなことばを聴くことが、その子の将来によい影響をあたえることは、多くの学者が指摘しています。

 ゲームやアニメにかこまれた子どもたちに、いいお話を聞かせることは、豊かな心を育てることでもあるのです。

 私が初めて物語を「耳で聴く」というものを体験したのは、今から約20数年前の大学時代のこと。石川県金沢市にある「室生犀星記念館」で、ヘッドホンを使って、室生犀星の作品をナレーションで静かに聴いた時でした。

 普通、読書というのは「文字を目で読む」ことによって、目から入った文字情報をアタマの中で映像に変換してその内容を理解していくものです。

 しかし、ここで体験した文学を「耳で聴く」ことは、目を閉じてあたかも音楽を聴くような感覚で文学を楽しむことができる、本当に新鮮で衝撃的な体験でした。

 今で言うと「癒し」という感覚に近いと思います。目を閉じてリラックスした状態で良質な文学などの作品を味わうことができるため、作品の世界の中に驚くほど引き込まれます。

 しかし、残念なことに、当時はそのような「文学を耳で楽しむ」方法や媒体は、かなり高価な金額を出さないと体験できないものでした…。

 そして、現在。今ではオンラインで安価にそれを体験できる時代になっていることを私は知りました(驚)。

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