かがみの孤城小説で作者が伝えたいことは？喜多嶋先生が孤城を作った？読んだ感想

　「かがみの孤城」のテーマは不登校です。

　「かがみの孤城」を読んで私が思うのは、我々親に、自分の子もそうなり得ると思わせるところだと思います。そう思うからこそ、読んでしまうのです。

　うちの子だってそうなるかもしれない、その時どうすべきか？誰に相談や助けを求めるべきか？親として何をしてあげられるのか？あげられないのか？どうあって欲しいのか？自分たちの地域に、喜多嶋先生のような人がいるのか、いないのか？

　グッと胸をえぐられるように感じる、そのリアルさが、この作品のすばらしいところだと思いました。

かがみの孤城で辻村さんが描くリアル

　「かがみの孤城」の中で、こころの担任の伊田先生が「真田（こころをいじめてる子）は、バカにされてるみたいと言ってたぞ」というセリフがあります。

　これに対して喜多嶋先生は「馬鹿にされてるように感じたのは本当かもしれない、でも、それを今、あなたが受け止める必要はない」と言うのです。

　つまりそれは、担任の先生が言ったことは本当かもしれないけど、今それを言っても何の意味もなく、むしろ傷つけるだけ。

　今、担任の先生がすべきことは、不登校になっているこころちゃんの気持ちを聞くことが大事だと言っているのです。

　読んでいて、まさに自分が体験したことと同じだと思いました。

　本当に、こんな先生いるんですよ！

　私の子どもが幼稚園の時「おなかが痛くて幼稚園に行きたくない」と言ったんです。始めは「本当にお腹が痛いんだろうなぁ」と思っていましたが、次の日も、その次の日も「お腹が痛いから幼稚園を休む」と言うのです。

　あんなに毎日楽しそうに行ってたのに…。

　さすがにおかしいと思って「どうして幼稚園に行きたくないの？」と聞いたら「〇〇ちゃんがいるからイヤだ」と言ったんです。

　このまま子どもが幼稚園に行かないのは困るので担任の先生にお手紙をだしました。

　そして言われた言葉が「○○ちゃん（いじめている子）は、〇〇ちゃん（うちの子）と仲良くしたいだけだそうです。」

　「へぇ…？」

　園長先生にも話に行きましたが「担任の先生はベテランですから」という答えでした。私も子どもも、全然救われませんでした。

　どうして相手の言い分だけ聞くんでしょうかね？なぜこちらの言い分は聞いてくれないんでしょうか？

　辻村さんの作品を読んでいると「そういう人いるいる」と共感するところばかりなんですよね。

　辻村さんがどういう経験をされたのか、すごく丹念に取材をされたのか分かりませんが、そういった身につまされるようなエピソードがたくさん出てきます。

　つまり、かがみの孤城にでてくる子どもたちは、みんな学校に行かないといけないと思っている、でもそうじゃないんだよ、行かなくてもいいんじゃない？行かなくてもいいんだよ。という逃げ場の話だと思いました。

「かがみの孤城が読めるのはイーブックジャパン！しかも今なら6冊まで70％OFFで購入できます！」

かがみの孤城での喜多嶋先生の役割とは？！

　あなたの身近なところに、逃げ場がありますか？作者はかがみの孤城に出てくる子どもたちに逃げ場を作ってあげました。それが孤城です。

　子どもたちは孤城で本心をぶつけ合います。ここが7人の居場所になります。

　でも、この孤城を貫いているのは喜多嶋先生なのです。

　孤城の実態は喜多嶋先生なのです。

　一本筋が通っていて、常にキーパーソンとして、どの時代にも喜多嶋先生がいるのです。

　喜多嶋先生が孤城そのものなのです。

　喜多嶋先生が孤城を作ったのか、孤城が喜多嶋先生を作ったのか、この辺がうまくファンタジーになっているなぁと感心させられました。

　ただ一つ言いたいことは、子どもには逃げ場を作りなさい、ということです。

　もし、子どもが不登校になったら、喜多嶋先生のような人を探しなさい。そういう視点を私たちに与えてくれる作品です。

　いつ、自分の子どもが直面するか分からない、もしそうなった時は必死になって喜多嶋先生のような人を探す、それが親の役目だと思いました。

　いざ、こういうことが起こった時に、学校はあてにならない、そういう時に逃げ場所を作ってあげなければいけない。

　親にとっても子どもにとっても逃げ場所が必要なんです。

　話を聞いてあげること、認めてあげること、そして「行かなくていいんだよ」と言える力が親にあるかどうか、そこが試されていると思いました。

「かがみの孤城が読めるのはイーブックジャパン！しかも今なら6冊まで70％OFFで購入できます！」

まとめ：喜多嶋先生が孤城を作った？！

　物語の最後に、喜多嶋先生はこころに

　喜多嶋先生は学校に戻る以外にも、こころにはさまざまな選択肢があるということを伝えています。

　このように、じっくり話を聞いてくれて、子どもが問題と感じていることを正しく理解している大人が、関係する機関と調整して行動することが、不登校を抱えた子どもにとっての安心感に繋がるということが私にもわかりました。

　自分自身が不登校で悩んでいたり、子どもを持つ親御さんは、ぜひご一読をオススメします。一言で「不登校」と言っても、さまざまなケースがあるということを私は学べました。

「かがみの孤城」には、読み返せば読み返すほど「あぁ～ここが、こう繋がってたんだぁ！」と思わせるような伏線や気づきがたくさんあります。

　映画では時間の制約があり、原作の全ての要素を取り入れることが難しいため、他のキャラクターの詳細な描写はほとんどありません。

　しかし、小説や漫画では、登場人物の深い心理描写や、細かな感情の動きが書かれており、映画では分かりづらかった伏線の回収が手に取るようにわかります。

　このように読めば読むほど、新鮮な驚きに気づくことができる「かがみの孤城」をぜひ、読んでみて下さい。

イーブックジャパンでは、試し読みもたっぷりできますし、今なら、70％OFF（6回使える）で購入できます。

小説1巻858円→358円
漫画1巻658円→197円

サービス名	特典	公式サイト
	試し読み無料	詳細を見る 登録無料
	かがみの孤城 小説2巻 上･下858円→358円	詳細を見る 登録無料
	かがみの孤城 漫画 1･2巻658円→197円 3･4･5巻679円→204円	詳細を見る 登録無料

詳しくは⇩こちらで紹介しています。

あわせて読みたいイーブックジャパンで本を購入する手順を詳しく紹介

　イーブックジャパンは「株式会社イーブックイニシアティブジャパン」が運営する電子書籍サービスで、2018年3月23日にヤフー株式会社と業務提携しました。 　イーブックジャパンは漫画の配信に力を入れてい ...

続きを見る

コミックjpを利用すると無料で読むこともできます⇩詳しくはこちらで紹介しています。

あわせて読みたいかがみの孤城の小説(文庫本)漫画はどこで読める？全何巻？無料で読む方法

ぷに子ちゃんかがみの孤城を読むにはどこが一番安いんだろう？ 　この記事では「かがみの孤城の電子書籍はどこが1番安いのか？」について徹底解説しています。 　かがみの孤城の電子書籍を販売しているサイトを詳 ...

続きを見る

　ぜひ、「かがみの孤城」をお得に読んでみてくださいね！