このブログを見ているあなたは、アトピーで苦しみ、夜も眠れないほど悩み、不安を抱えてはいませんか?
以前の私もそうでした。生後すぐにアトピーと診断され、25年以上アトピーで苦しみました。
昔の私は帽子を目深にかぶり、浸出液ではれた顔を隠しながら、うつむいて歩いていました。
街ですれ違う人が私のことをみて笑っている…そんなことばかり考えていました。
アトピーは見た目でアトピーとわかるので、とてもつらい病気です。
どうして私だけ…何のために生まれたのだろう、生きていても、いいことなんてない…。
生きることをあきらめたこともありました。
そんな私がある治療法に出会い、あんなに苦しんだアトピーが良くなり、うそのように痒みが無く、朝まで眠ることができ、見た目にはアトピーと分からなくなりました。
時々軽い皮膚炎が出ますが、その時だけ外用薬(ロコイド)を少量使う程度です。
生きることをあきらめていた私が、夢だったウエディングドレスを着ることができました。
子ども二人にも恵まれ、幸せな人生を送っています。
このブログは私のアトピー体験記をまとめたものです。
生まれつきアトピーでした
私は、生まれてすぐに、アトピーと診断されました。
全身赤くただれて、いつも泣いて不機嫌だったそうです。
母によると、このころから皮膚科でステロイドを処方され、塗っていたそうです。
ものごころついてからは、かゆくて毎晩眠れなかった記憶ばかりです。
寝ている間に全身を掻いてしまっており、朝起きると下着に血がついていて、とても気持ち悪かったのを覚えています。
保育園に行けば、見た目でアトピーと分かるので、みんなから「ぶつぶつせいじん!」とからかわれ、幼な心に深く傷つき、毎日泣いて帰っていました。
そんな風に言われるのですから、当然「保育園に行きたくない」と毎日泣いていました。
母は、そんな私を不憫に思ったのでしょう。
何ヶ所も遠い皮膚科に私を連れて行きました。
「だけど治らなかったのよ…」と今でも涙を浮かべて話します。
このころは、ステロイドに副作用があることを知らずに、毎日塗っていました。
手や体がかゆくて、いつも掻いていたことを覚えています。
アトピーに筋肉注射!?
どこの皮膚科でもステロイドを処方されるだけなので、小学校からは近くの皮膚科に通っていました。
なぜか筋肉注射(体質改善のため?)をうち、ステロイドを塗っていました。
ステロイドを塗れば良くなる、塗らなければ悪くなる…
その繰り返しでした。
中学3年生の夏、衝撃のできごとが!
中学3年生の夏、私にとって衝撃的なできごとが起こりました。
夏休みも目前に迫ったある日、皮膚科の先生が「今までステロイドを長い期間塗ってきたので、ここで止めましょう」と言うのです。
私も、おそらく母も、先生のその意図がわからなかったのですが「先生がおっしゃるなら悪いようにはならないだろう」と考え、その夜は、初めてステロイドを塗りませんでした…。
すると…。
1日、2日、と症状が悪くなり、3日目の朝は顔がひどくパンパンに腫れ、ほとんど目が開けられません。
浸出液が固まり気持ち悪い
顔中の浸出液が固まり、ボコボコして触ると気持ち悪い。
体にも、浸出液が下着に貼り付いていました。
私は、腫れあがった目で、鏡に写る自分の姿を見て、あふれる涙が止まりませんでした。
あまりのつらさ、に鏡を床にたたきつけました。
脱ステロイドはあまりにも衝撃でした。
すぐに皮膚科に行くと、先生は「これはステロイドの副作用だからしょうがない。これ以上強いステロイドは出せない」と言うのです。
私は今まで、何も知らず先生に出された薬を塗っていましたが、長く使い過ぎると副作用で腫れてしまうということを知りました。
顔がステロイドによるムーンフェイスに
このような状態になった顔を「ムーンフェイス」と言うことをのちに知りました。
これも、あとから知りましたが、急にステロイドをやめると、リバウンド現象という症状になります。
ですから、本来は少しずつ減らすものなのだそうです。
この時、なぜ、先生が急にステロイドを止めたかはわかりません。
しかし、多感な中学生の女子にとって、この外見はつら過ぎました。
終わりがみえないアトピー地獄
そして、ここから私とアトピーと副作用の戦いが始まったのです。
どうしていいか分からず、私たちは車で1時間かかる大学病院に行きました。
「大学病院ならなんとかなるはず…」これもまた、今思えば、典型的な考えですが、当時は、親も私も信じていましたし、他の方法も知らず、信じざるを得ませんでした。
その大学病院で、やたら広い診察室に入った途端、複数の白衣を着た人たちが目に入り、その彼らが驚きのまなざしで私を見ました。
「どうしたんですか、その顔!?」と言わんばかりの表情です。
研修医でしょうか、合わせて3~4人の医者風の人がいました。
不本意な見た目に苦しんでいる女の子にカメラを向け、何枚も写真を撮られました。
診察結果よりも、見せ物になった恥ずかしさと怒りから、そのようなものしか記憶にありません。
「大学病院ってこのレベルなの?」泣きながら帰宅しました。
その後も、アトピーに対して効果のある対処法をどこかのお医者様が教えてくれることもなく、皮膚の状態は悪くなる一方でした。
全身がほてって真っ赤に腫れあがり、浸出液でじゅくじゅくと膿んでいました。
病院は信用できない
私にとって、体は我慢できても、顔の症状がいちばんひどかった点が、そのつらさを過酷なものにしました。
家族の中でも「病院は信用できない」そんな認識が広がりつつありました。
アトピービジネス...さらなる地獄へのはじまり。
ここに至り、私たちは、さまざまな民間療法を試すことになるのです。
すでにおわかりかと思いますが、藁をもすがる思いで信じたさまざまな民間療法、これもまた、新たな地獄のような生活の始まりに過ぎなかったのです。
水治療とは?
私が、藁をもすがる思いで試した、民間療法。
その中で一番初めに試したのが、水治療と言うものでした。
近くのスーパーにあったチラシに、私のように浸出液で赤くただれた人が、水治療できれいに治っている写真が掲載されていました。
ステロイドを使わずにアトピーが改善したと書いてあり、こんな方法があるのかと、私も水治療をはじめることにしました。
水治療とは、器械に水と塩を入れ、アルカリ水と酸性水を作ります。
アルカリ水は飲用することで、アレルギー体質を改善し、酸性水は殺菌作用があり肌を殺菌してくれるというものでした。
アルカリ水は飲めば飲むだけ効果があると言われ、1日3リットルは飲んでいました。
そして、アトピーの人の肌には黄色ブドウ球菌が多く存在していて、酸性水が効果があるということでした。
脱ステロイド中、顔から浸出液が出ている状態で、洗面器に酸性水を入れ泣きながら顔を入れていました。
これを1日に何度も、治ることを信じて行っていました。
半年ほど続けましたが、まったく効果はありませんでした。
ダニを除去する商品、防ダニ布団など
アトピーの原因はダニであるということは有名で、私もはじめはダニアレルギーといわれました。
そこで、ダニを吸い取る特殊な器具(掃除機の先に付ける)を購入し、毎日掃除機をかけました。
布団などは防ダニ効果のあるものに変え、天気の良い日は天日干し、そして表面を特殊な器具を付けた掃除機で吸います。
布団カバーは毎日洗濯して交換します。
掃除しても掃除しても、私のかゆみはおさまらないので母も途方に暮れていました。
手かざし(宗教!?)
知り合いづてに、「手かざし」で難病も治ったということを聞かされ、手かざしを勧められました。
「手かざし」とは、手を患部にあてたりかざしたりするだけで体の不調を治そうとする方法です。
日曜日、朝早くに、道場のようなところに行って、患部に手をかざしてもらっていました。
1年くらい通ったでしょうか、全然変化はありませんでした。
苦しい時、目に見えない力を信じたくなるものですね。
どくだみ、鍼治療、ヨーグルトきのこ、クロレラetc…
どくだみ、鍼治療、ヨーグルトきのこ、クロレラetc…数えるときりがないほど「アトピーに効果がある」と言われているものを試しました。
どくだみは、葉っぱをすりつぶして、そのまま浸出液でただれた顔に塗ります。
これは、とてもしみるし、においも強烈だし、ひどいものでした。
鍼治療も行きましたが、保険適用外なので料金が高く、長くは続きませんでした。
父が心配して、1本2万円もする、漢方のようなドリンクを何十本も買って来たときは驚きました。
いろいろな民間療法を試しましたが、効果はありません。
いったい、いくらかかったのか…。
両親には申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
民間療法の体験談はこちらに詳しく記載しています。
またステロイドへ…15歳夏休み焦りと葛藤
夏休みが終わってしまう。
そんな焦りで他の皮膚科を受診しました。
先生は私の顔を見るなり驚き...。
脱ステロイドで膠原病や網膜剥離に!?
「脱ステロイドしたのね…顔がこんなに腫れているのは膠原病かもしれないし、目を掻きすぎたせいで網膜剥離になっているかもしれない。すぐに検査しましょう!」と言われました。
幸い、膠原病でも網膜剝離でもありませんでしたが、この時、失明するリスクがあることを知りました。
ステロイド内服…。
この状態では学校に行けないので、すぐ効くように飲み薬のステロイドを処方されました。
「この薬は強いので治まったらやめます」と言われました。
16歳からまたステロイドへ
脱ステロイドの恐怖から、ステロイドを飲むことはとても怖かったのですが、新学期が始まる焦りで、またステロイドを使うようになりました。
ステロイドと並行して、さきほどの、さまざまな民間療法を試しました。
20歳から25歳多忙とストレスでアトピーが悪化
高校、大学と進学した私は、一進一退を繰り返しアトピーと付き合ってきました。
ステロイドは使用していました。
就職したことで実家を出て、一人暮らしをするようになりました。
仕事が忙しくなり、23時ごろ帰宅する日が続きました。
食事は、コンビニのお弁当ばかりになり睡眠不足もあり、アトピーが悪化していきました。
アトピーで化粧をできる状態ではなくなり
顔は化粧をできる状態ではなくなり、ステロイドと保湿剤のみ塗り、出勤していました。
いつもステロイドを持ち歩いていました。
だんだんステロイドが強くなり、一番強いステロイドでも効かなくなりました。
頭にアンテベートローションをぬり
頭には「アンテベートローション」を塗っていました。「アンテベート」はステロイドの強さで言うと、very strong(とても強い)ですが、私には効果はなく、風が吹くと頭の浸出液にしみてヒリヒリ痛みました。
仕事が休みの日は皮膚科通い。
皮膚科が終われば本屋に行って情報収集(インターネットが無い時代だったので。)
いい病院があると聞けば行き診察してもらいました。
25歳で会社を退職
いろいろ試しましたが効果はありません。
そんな時、会社から人手不足で現場に行って欲しいと言われました。
現場は遠く、寮生活になるとのこと…。
離れた場所での知らない人との寮生活。
そんなところで毎晩ステロイドを塗ることができるのか?
「アトピーで皮膚科に通っているので、寮生活は無理です」と言いましたが、「薬をたくさんもらっておけばいいんじゃない?」と、なかなかアトピーの人の苦労は他人に理解してもらえません。
それが悔しくて...トイレでこらえきれず一人で泣きました。
今まで時間やお金がなくてアトピー治療をあきらめてきました。
今だってアトピーの治療代を稼ぐために働いているようなもの。
働いてアトピーが悪化して悪循環じゃないか?
一度きちんとアトピーを治そう。
そう決意して仕事を辞めました。
脱ステロイド2回目そして断食へ
わたしはどうしてアトピーなのだろう?
小さいころからずっと考えていました…。
2つ上の姉は同じ両親から産まれたのに肌がきれい。
同じものを食べて育ったのに。
お医者さんに聞くと、体質だからですと言われました。
体質って何?
ずっと、どうすれば治るのか分からず悩む日々でした。
断食で体質改善|肌がきれいに?
そんな時、「断食で体質改善」という本を読みました。
断食すれば体質改善出来るの!?
体質改善という言葉に衝撃を受けました。
私は、本に載っていた断食道場にすぐに電話をして、1か月断食をすることにしました。
ひとりで断食道場へ
私が行った断食道場は、老夫婦が経営しているペンションのようなところでした。
山の中にあり、近くにお店はありません。
断食とは、生物が持つ自然治癒力を最大に発揮できるようになることです。
さらに、私が行った断食道場では、温冷浴で自律神経を整え、整体調心療法により歪みを解消し、全身の血液循環を活発にし病気を治すということでした。
断食のやり方
断食は、準備食、本断食、回復食の順番で食事を調整します。
まず準備食「おかゆとおかず」で少しづつ量を減らし、本断食では「すまし汁」だけで12日間過ごし、回復食で「おかゆ」から慣らし最終的に「おかゆとおかず」になります。
断食中の食事
- 準備食8日間おかゆとおかず
- 本断食12日間すまし汁だけ
- 回復食10日間おかゆとおかず
本断食は本当につらかったです。
毎日食べ物の事ばかり考えていました。
本断食が終わると回復食で、10分がゆの上澄みからスタートし、だんだん固形物が食べられるようになります。
断食でもアトピーは良くならない?
体重は7㎏ほど痩せ皮膚の腫れは少しなくなったように思えました。
断食中、皮膚の皮がボロボロ剥がれました。
後ろを振り返ると、歩いたあとが皮だらけです。
それを自分で掃除しないといけないのですが、とてつもない虚しさを感じました。
断食を始めた時から、脱ステロイドをしているので、全身は赤く浸出液でジュクジュクしています。
1か月で断食は終了しましたが、アトピーは良くなりませんでした。
1か月では足りないのでは?
そう思いましたが、断食道場では保険が効かないので費用が1日1万円かかります。
とてもじゃありませんが、1か月が限界です。
途方に暮れていたところ、病院でも断食ができると、家族から聞きました。
家族も心配して、いろいろ調べてくれたようです。
病院なら先生もいらっしゃるし、保険適用ということなので、また1か月断食することにしました。
病院での断食とは?
私が行った病院では、前回の断食道場同様、準備食で「おかゆとおかず」から量が減っていき、本断食では寒天断食を10日間行いました。
本断食の後は、玄米を粉にしたものと、青汁が出てきました。
断食では味覚が研ぎ澄まされるのか、玄米の粉がとても美味しかったのです。
それはそれは甘くて、噛めば噛むほど甘いのです。
今でも、玄米粉の甘くておいしかったことをおもいだします。
この病院でも、断食道場同様に温冷浴、軽い運動をしました。
私の他にも、末期がんや脱毛症など、病院で治らないと言われた難病の方が、最後の砦として断食をされていました。
「さまざまな病気で戦っている人がいるんだ」と思いました。
1か月がたち、断食が終わり退院しました。
病院だからといって特に良くなることはなく、見た目はアトピーとわかります。
断食では体重が減って、163cmで42㎏になっていました。
断食で体力が落ちて
退院してすぐは体力が落ちていて、横断歩道を渡る力がないのにおどろきました。
信号が青になって渡りはじめたのに、渡り切れずに信号が赤になり、怖い思いもしました。
断食中は栄養不足なのか、髪が抜けました。
断食で体質改善してアトピーが治る…。という希望の光は消えました。
断食後も玄米菜食を続ける
退院はしましたが、アトピーの状態は悪く、かく皮膚がなく、浸出液がでて、常に肌がジュクジュクしていました。
下着に浸出液がつくので、包帯を巻いて、その上から下着を着ていました。
この包帯をとる時が、皮膚がはがれて痛いので、包帯のままお風呂に入り、ふやかして取っていました。
退院後も「玄米菜食を続けるように」と先生に言われていたので、玄米菜食を続けていました。
玄米菜食の本を何冊も取り寄せ、必死に読んでいました。
「玄米菜食でアトピーが良くなった」という本が何冊もあったので、いつかよくなるはず!
そう信じていました。
しかし、ステロイドを塗らなくなって一年になりますが、玄米菜食でアトピーが良くなったという状況ではありませんでした。
玄米菜食でも治らないのか…
もう、どうしていいか分からず。
他に治療法はないのか…。
そして、またいろいろな民間療法を試すことになるのです。
この頃試した民間療法は、月に3万円もする漢方の煎じ薬、非常に高額な乳酸菌2兆個のオーダーメイドヨーグルト、アロマテラピー…。何をしてもアトピーは良くならない...
民間療法の体験談はこちらに詳しく記載しています。
もう生きていてもしかたない...と、生きることをあきらめかけた時、私は、ついに最後の治療法に出会うのです。
あるお医者さまとの出会い
私は今でもアトピーで苦しんでいるの?
答えは「NO!」です。
これは、今まで苦しんだ私からすれば奇跡です。
まず、掻ける皮膚があることに感動しました!
赤みも消え痒みもなくなりました。
朝まで痒みがなく眠ることができました。
アトピーで恋愛も諦めていましたが、アトピーだったころには想像もできないような、真っ当な恋愛もできるようになりました。
毎日、血と浸出液でボロボロになっていたころには、想像もできないような、普通の生活ができるようになったのです。
それから数年後に結婚もできました。結婚後は子どもにも恵まれました。
夫は出会ったとき、私がアトピーと気付かなかったそうです。
その後、出産しましたが、幸い子どもたちは綺麗な肌をしていました。
婚活体験談はこちらにまとめました。
この時、生まれてきて良かった!
生きていて良かったと思いました。
こんなに可愛い子ども達に出会えたのだから。
では、なぜ、私はアトピーを克服できたのか?
それは、あるお医者さまとの出会いがきっかけでした。
アトピーが治った方法は、こちらにまとめました。
あなたも、ぜひ実行してみてください。
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参考【重症アトピー完治】7つの方法アトピーが治った方法の全てを詰め込みました!
あなたはアトピーで普通の生活ができないと悩んでいませんか? 実は私も生後すぐにアトピーと診断され、ステロイドを処方され15年間塗り続けていました。 そして中学3年生の夏休みが始まる直前に、医者か ...
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まとめ:アトピーで生きることがつらいあなたへ
あなたは、かつての私と同じように、アトピーに悪戦苦闘しながら、なんとか自分の未来を切り開こうとされていることでしょう。
私のアトピーには終わりがありました。
あなたのアトピーにも終わりがあることを願っています。
アトピーは外見でアトピーとわかるので、とてもつらい病気です。
でも、努力次第で治る病気です。
あなたのアトピーが、1日でも早く良くなることを願っています。
最後までご覧いただきありがとうございました。