中学生必見！コピペOKではないけど使える読書感想文の例文2000字【かがみの孤城】

　学校の課題などで、読書感想文を書くのに困っていませんか？

　感想文はざっくりいうと『あらすじ+感想』ですが、実はあらすじを書くのが至難の業なのです。

　どんな話か全体をまとめたり、印象的な場面を切り取ったり。

　どちらも短い文で読む人に伝えなければなりません。これって小学校高学年でも難しいですよね。

　最近は、書き方シートのようなものもありますが、質問の答えを埋めてもなかなか感想文は書けません。

　今回は、コピペOKではありませんが「かがみの孤城」を題材にした読書感想文の200字の例文と、その書き方について解説します。

　実際に書く際に役立つポイントや、他の人と差をつけるコツも一緒にご紹介しますので、ぜひ参考にしてください！

「かがみの孤城」のあらすじ

「かがみの孤城」は辻村深月によるファンタジー小説で、いじめによって不登校になった中学生の安西こころが主人公です。こころは、ある日、自室の鏡が光り出し、鏡を通り抜けた先にある不思議な城に吸い込まれます。そこで彼女は、オオカミさまと呼ばれる狼の仮面をかぶった少女と、同じように問題を抱える6人の子供たちと出会います。

オオカミさまは、城の中に隠された「願いの鍵」を見つけた者だけがどんな願いでも叶えられると説明します。ただし、城には午後5時以降に残ると狼に食べられてしまうという厳しいルールがありました。こころたちは、限られた時間の中で鍵を探しながら、お互いに心を開き、友情を育んでいきます。

物語が進むにつれ、こころは城にいる他の子供たちも全員が同じ中学校の生徒であり、現実世界で関わりがあることに気づきます。ある日、こころは鍵の在り処に関するヒントを得て、7匹の子山羊の物語に似ていることに気づきます。最終的に、こころは鍵を見つけ出し、アキのルール違反をなかったことにして全員を救います。

物語の最後には、城で過ごした記憶が消えるという運命に直面しながらも、彼らは現実の世界に戻り、新たな一歩を踏み出します

>>詳しいあらすじはこちら。

読書感想文を書く際に役立つポイント

1. 序論

(1) 作品紹介

• タイトルと著者：「かがみの孤城」／辻村深月
• 出版年：2017年
• 簡単な概要：いじめによって不登校になった中学生の安西こころが、鏡の中の城で出会った他の子供たちと共に成長していく物語

(2) 目的とテーマ

• レポートの目的：作品の魅力とメッセージを探求し、コンクールでの評価を狙うための分析
• テーマ：いじめ、不登校、友情、成長

2. 本論

(1) テーマの深掘りと共感

• テーマの解説：いじめや不登校がどのように描かれているか
• キャラクターの感情描写：こころや他の登場人物がどのように問題に向き合い、成長するか
• 共感の引き出し：読者が登場人物の状況に共感できるポイントを具体的に示す

(2) キャラクターの多面性を描く

• キャラクター紹介：主要な登場人物（こころ、リオン、フウカ、スバル、マサムネ、ウレシノ、アキ）の詳細な背景と個々の悩み
• キャラクターの成長：各キャラクターが物語を通してどのように変化するかを具体例で示す
• 関係性の変化：キャラクター同士の関係がどのように発展するか

(3) 幻想的な設定と現実の融合

• 設定の解説：鏡の中の城というファンタジー要素の詳細
• 現実とのリンク：ファンタジーの設定がどのように現実の社会問題と結びついているか
• 謎解きと冒険：物語の進行と共に明らかになる謎や冒険のエピソードを描写

3. 結論

(1) 作品の総評

• 作品全体の評価：テーマ、キャラクター、設定の全体的な印象
• 特に優れた点：最も印象に残ったポイントや感動した部分

(2) レポートのまとめ

• 分析の総括：本論で述べたポイントのまとめ
• 最優秀賞を狙うためのポイント：テーマの深掘り、キャラクター描写、幻想と現実の融合を再強調

これらのポイントを活用して、独自の視点や感情を盛り込みながら、読書感想文を完成させてください。頑張ってくださいね！

コピペOKではないけど使える読書感想文の例文2000字

ここでは「かがみの孤城」を読んだ感想を基に、どのように感想文を書くかの一例を示します。

　具体的なシーンや登場人物の行動を引用しながら、それが自分にどのような影響を与えたかを書きます。

　感想文の最初には、読みたくなるような面白い導入部を書き、最後には、読者に考えを問いかけるような結論を用意します。

　これによって、感想文全体がより魅力的になります。

実際の2000字読書感想文の例

辻村深月の小説「かがみの孤城」を読んで、まるで自分自身の経験を振り返るような気持ちになりました。この物語は、いじめや不登校という現代の深刻な問題をテーマにしており、それらに対する希望と友情の力を描いています。ここでは、こころと同じような経験をした私の視点から感想を述べたいと思います。

中学一年生の頃、私はいじめに遭い、次第に学校に行けなくなりました。朝、学校に行くことが怖くて、家から出ることさえできなかった日のことを今でも鮮明に覚えています。こころが感じた恐怖や孤独は、まさに私自身が経験したものでした。彼女が自室の鏡を通じて異世界の城に導かれる場面は、現実からの逃避と同時に、新たな希望の入り口として描かれています。

私もまた、逃げ場を求めていた時期がありました。しかし、物語の中でこころが出会う他の子供たちとの交流を通じて、次第に心を開いていく姿に共感しました。彼女が城で新しい仲間と過ごす時間は、私にとっても心の安らぎと癒しの象徴です。

こころが城で出会った仲間たちは、皆それぞれに問題を抱えています。リオン、フウカ、スバル、マサムネ、ウレシノ、アキ。それぞれのキャラクターが持つ背景や悩みは、私自身の経験と重なる部分が多くありました。リオンのように外の世界に対して恐怖を抱きながらも、心の中で強く生きたいと願う気持ち。フウカのように夢を追いかけながらも現実とのギャップに苦しむ姿。これらの描写は、私にとって大変リアルで感動的でした。

特に、アキがルールを破ってしまい、こころたちが彼女を救うために奮闘する場面は強く印象に残りました。友情の力がどれほど強力で、互いを支え合うことの大切さを教えてくれます。私もまた、困難な時期に友人たちの支えによって救われた経験があります。そのため、このシーンは非常に共感でき、感動的でした。

物語を通じて、こころは次第に自分自身と向き合い、成長していきます。最初は自分の殻に閉じこもり、他人と関わることを恐れていた彼女が、次第に心を開き、最後には仲間たちを救うために立ち上がる姿は、本当に勇気づけられました。私自身も、同じように時間をかけて少しずつ自分を取り戻していった経験があります。

城の中での冒険や謎解きは、現実世界での問題解決に通じるものであり、こころが得た教訓は私たちにとっても重要です。現実逃避ではなく、問題と向き合い、自分自身の力で解決していくことの大切さを教えてくれます。

特に私にとって心に残るのは、実際に救ってもらった経験です。私がいじめに苦しんでいた時期、同級生の一人が声をかけてくれました。彼女は私の状態に気づき、話を聞いてくれたり、一緒に昼食を食べたりして、少しずつ私を学校生活に戻してくれました。彼女の存在は、まさに「かがみの孤城」に登場する喜多嶋先生と重なります。彼女の支えがなければ、私はそのまま不登校を続けていたかもしれません。このように、他人の優しさや支えがどれほど大きな影響を与えるかを実感しました。

その友人は、まるでオオカミさまのように私を見守り続け、決して見捨てることはありませんでした。彼女の優しさに触れるたびに、私は少しずつ前向きになることができました。彼女のおかげで、再び学校に通う勇気を持つことができ、クラスメイトとも再び交流を持つことができました。この経験は、私にとって大切な思い出であり、感謝の気持ちでいっぱいです。

「かがみの孤城」は、いじめや不登校というテーマを通じて、私たちに多くの教訓と希望を与えてくれる作品です。こころの成長や仲間との絆、幻想的な世界の中での冒険を通じて、私は自分自身の経験を振り返り、多くのことを学びました。この物語は、現実の問題と向き合い、他者との絆を大切にしながら成長していく力を教えてくれます。私たちもまた、こころのように困難を乗り越え、新たな希望を見つけることができると思います。

辻村深月の描く繊細な登場人物たちと、幻想的な設定が見事に融合したこの物語は、読む者に深い感動を与え、心に響くメッセージを届けてくれます。私もまた、この作品を通じて得た教訓を胸に、前向きに生きていきたいと思います。困難な状況に直面したとき、私たちは一人ではないということ、そして他人の支えがどれほど重要かを、この物語を通じて再確認することができました。この作品は、私の心に深く刻まれ、いつまでも忘れられない一冊となりました。

　いかがだったでしょうか？

　「かがみの孤城」は、現代社会の問題に触れつつ、深いテーマを持つ物語です。

　

　中学生の皆さんにとって、この本を読むことは自分自身を見つめ直す良い機会になると思います。

　小説を読むのが苦手な方はコミカライズも出ていますので、ぜひ一度、『かがみの孤城』を読んで、作者が伝えたいメッセージを感じて、あなたなりの読書感想文を作成してみてください。

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よくある質問（Q&A）

「かがみの孤城」を読んで感想文を書く際のポイントは何ですか？

まず、感動したシーンや印象に残った言葉をメモしておきましょう。そして、自分の感情を率直に表現することが大切です。具体的なエピソードを挙げて、自分がどのように感じたかを書きましょう。

感想文の書き出しはどのようにしたら良いですか？

　読者の興味を引くために、自分の感情や第一印象を率直に書き出すと良いです。例えば、「この本を読み始めた時、すぐに物語の世界に引き込まれました」といった表現が効果的です。

感想文のまとめ方について教えてください。

　感想文の最後には、自分の意見をまとめることが大切です。具体的な意見を書き、自分の考えや感じたことを明確に伝えることで、読者に共感を与えます。また、全体の要約と共に、再度自分の感情を強調して締めくくりましょう。