ブラックジャック最終回人生という名のSLはどんな話？何巻で読める？

　手塚治虫さんの不朽の名作「ブラックジャック」は、医学の奇跡とも言える手術を次々と成功させる天才外科医・ブラックジャックの活躍を描いた漫画です。

　私は父から「おもしろいから読んでみなさい」と薦められ、読んだのが始まりでした。

　この作品は、幅広い世代に愛され続けていますが、その最終回はどのような結末を迎えたのかご存じですか？

　今回は、ブラックジャックの最終回にスポットを当ててみていきたいと思います。

ブラックジャックの最終回は、いったいどれ？

　ブラックジャックの単行本は、複数の出版社から販売されています。

　このうち、いわゆる最終回というのは、雑誌「チャンピオン」に連載されたものをコミック化した、秋田書店の少年チャンピオンコミックス版（全25巻）で、この単行本は雑誌の掲載順にほとんどの作品が収録されています。

　よって、この25巻の最終話、第229話「人生という名のSL」が最終回ということになります。

　ちなみに、実際は連載終了後も読み切りとして14本が描かれていますが、これはあくまでも単発の読み切りエピソードとして、描かれたものなので、やっぱり雑誌連載をそのまま収録した、秋田書店版最終話が「最終回」と言えるでしょう。

　それでは、第229話「人生という名のSL」を見て行きましょう。

実際に最終回「人生という名のSL」を読んでみた…

　誰もが知っている、あの手塚治虫先生の「ブラック・ジャック」。

　その最終回とはどういうものか、かなりドキドキしながら読みましたが、開始2ページから「おや？」と思うような出来事がどんどん起こります。

　ブラックジャックと言えば、医療漫画で現実的な話なんですが、始めから田舎の閑散路線の蒸気機関車（SL）で、旅をしている話から始まります。

　そうすると、切符の検札（社内改札）に来ます。

　そしたら、ブラックジャックが車掌に言います「どうも切符を買うのも忘れちまったようです。」すると車掌が「おや、ここに落ちてましたよ。これでしょ、あなたのは？ここにちゃんと名前を書いてありますよ。」と。

　この時点でおかしいですよね？もちろん現実の切符に名前なんて書いてある訳はありません。

　つまり、この時点でこの回のお話が現実ではない何か？であるということが分かると思います。

　そして、ここからは、この列車の中にブラックジャックでは有名な登場人物が続々と登場し、ブラックジャックに話しかけてくるのです。

　1つの列車にそんなに縁のある登場人物が現実に乗り合わせる訳は無く、読み進めて行くにつれ「やっぱり現実の話ではないんだなぁ」ということが分かります。

　現代の私が読んでも違和感を感じるエピソードですから、リアルタイムで読んだ当時の読者たちは、かなり「あれ？」と思ったのではないかと思います。

　「これって最終回じゃない？！」と。

　今でいうところの「死亡フラグ」に近い感じでしょうか…、気づいてくれ！と言わんばかりの違和感、なのです。

　気になりますよね？

　この「人生という名のSL」は、ブラック・ジャック【手塚治虫文庫全集/講談社】11巻に掲載されています。

　それから、ブラック・ジャック【少年チャンピオン・コミックス/手塚プロダクション】20巻・192話にも掲載されています。

　私のように「昔読んだことがあったけど、もう一度読み返してみたいなぁ」と思ったあなたにも、また「初めてだけど読んでみよう」と思ったあなたにも、オススメなのは、電子書籍です。

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