ブラックジャックとピノコの関係は？大人になったピノコと最終回で結婚？！

　手塚治虫さんの不朽の名作「ブラックジャック」は、天才的な腕を持つが無免許の外科医・ブラックジャックと彼を取り巻く人々の人間ドラマを描いた物語です。

　特に、ブラックジャックとピノコの関係は、作品を通じて数多くの読者を魅了してきました。

　ピノコは、外見は子どもそのものでありながら、ブラックジャックの家事全般を支え、時には彼の医療行為にも協力するなど、ブラックジャックにとってかけがえのない存在です。

　しかし、2人の関係は師弟以上のものなのか？それともただの家族愛に過ぎないのでしょうか？

　そして、最も興味深いのは「最終回で2人は結婚するのではないか？」という噂です。

　この記事では、ブラックジャックとピノコの関係に焦点を当て、2人の絆が深まるエピソードを振り返りながら、大人になったピノコは何話で読めるか、最終回での2人の運命を見ていきたいと思います。

ピノコはなぜ生まれたのか？奇形嚢腫は何話で読める？

　ピノコは、元々は名家の娘である双子の姉の体に18年間生き続けていた畸形嚢腫（きけいのうしゅ）「こぶ」として登場します。

　ピノコとブラックジャックの初めての出会い「畸形嚢腫」は、ブラック・ジャック14巻/第1話で、無料で試し読みできるので、ぜひ読んでみてください！

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　ブラック・ジャックが組み立てたピノコは、すぐに話したり、歩いたりできたわけではありません。その裏には信じがたい苦労があったのです。

ピノコ必死のリハビリ

　ブラック・ジャックは、組み立てられたまま全く動けないピノコの体を案じ、食事を離れた場所に置いて突き放すという、数か月間のスパルタ教育でピノコにリハビリをさせます。

　実はブラック・ジャック自身も子供の頃に受けた手術の後に、かなり厳しいリハビリをしています。

　これは「水とあくたれ」というエピソードの一部ですが、水泳で全国選抜を目指す少年が足の病気で泳ぐことができなくなり、グレてしまいます。その少年をブラックジャックが諭すシーンです。

　「その子はな、手足も内蔵もバラバラになって生まれたんだぞ、私がどうにかつないで生き延びさせてやったけど、はじめはゴロっところがって動くこともできなかった」

　「私は、わざと食べ物を遠くにおき手も貸さなかった。その子は生きのびようとして必死になってからだを動かした。」

　「残酷な育てかただった。しかし、そうでもしなければこの子は一生動くこともできなかったろう。」

　そしてブラックジャックは少年を諭します。

　「アッサリ泳ぐのをあきらめてとった金で気をまぎらわそうってのはあまったれてやしないか？」

　この言葉に少年は「なにをっ！」と怒るのですが…。

　この後、少年が取った行動がとっても感動的なので、ぜひ続きを読んでみてください！

ピノコ養女に出される？

　苦しみと試練に耐え、動けるようになったピノコは、ブラックジャックの手伝いを始めます。

　掃除・洗濯・料理に頑張るのですが上手くできません。そんなピノコにブラックジャックは言います。

　「もっと子どもを大事にしてくれるうちのほうがいいんだ。新しい親のところでうんとあまえてくらすがいい。」

　ピノコは「ピノコほかにおやなんかいやないよっ。バカチクショ先生のフンヅマリカンプラチンキのアンポンタンッ！」と怒ります。

　そして哀しむピノコに、ブラックジャックが「はっきりいうとな…私はおまえがいるとじゃまなんだ」と言います。

　この4コマで表現された、ピノコの表情がなんとも切ないですね（涙）…。

　そして、ピノコは養女にもらわれていきます。

　養女にもらわれたピノコはどうなるのでしょうか？

　実は、ピノコが養女にもらわれた後、ブラックジャックに最大の危機が訪れます。

　そして、最後にとんでもない感動がおこります。

　「ピノコ再び」は、ブラック・ジャック第14巻Kindle版で無料で試し読みができるので、ぜひ読んでみてください！この巻には他にも多くの名エピソードが含まれており、ファンにとっては必読の一冊です。

第1話　畸形嚢腫
第2話　ピノコ再び
第3話　水とあくたれ
第4話　山猫少年
第5話　殺しがやってくる
第6話　されどいつわりの日々
第7話　弁があった！
第8話　終電車
第9話　一ぴきだけの丘
第10話　おとうと

「第7話弁があった！」はドクターキリコのお父さんの話「第3話水とあくたれ」は、最後の少年が取った行動がとっても感動的です。そして「第10話おとうと」は泣けます…（泣）。

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　そして、ピノコのモデルは手塚治虫さんの長女ではないか？という逸話があるのです。

ピノコのモデルは手塚治虫さんの長女だった？！

　下記は、朝日新聞から引用した文章です。

「漫画の神様」手塚治虫さんは、時折自分の娘そっくりのキャラクターを生み出しました。『ブラック・ジャック』のピノコに、『ブッキラによろしく！』の根沖トロ子……。その「モデル」となった長女の手塚るみ子さん（57）は、「彼女たちはわがままで、おばかで、きかん坊。本当に私そのものなんです」と言います。激務の中、キャラクターにするほど娘をよく見ていた父と、自由奔放な娘の間には、誰も侵すことのできない深い絆がありました。

引用元　朝日新聞デジタル

　手塚治虫さんが直接断言したわけではないそうですが、ピノコが作品に登場した当時、幼稚園児だった長女るみ子さんは、周りからそっくりだと言われることが嫌でたまらなかったそうです。

　しかし大人になって『ブラック・ジャック』を読み返すと、ワガママ、きかん坊、自由奔放なピノコの姿は子供の頃の自分そのものだということに気づきます。

　そして、当時は仕事が多忙で家族を顧みない人と思っていた父が、本当は自分をこんなにも気にかけて観察していたということを知ったそうです。

　本当にすてきなエピソードですよね。私も子を持つ親として胸が熱くなりました。

　ブラックジャックは手塚治虫さんで、ピノコは長女るみ子さんなのかもしれません。

　そういう視点でブラックジャックを読み返してみると、おもしろいです。

　非情で冷酷なアウトローというイメージのブラックジャックですが、ピノコに翻弄されるシーンは、なんだか愛おしく感じてきます。

　ブラックジャックはピノコのことを親子（本当の？！）と思っていた、のではないでしょうか。

ブラックジャックと大人になったピノコは最終回で結婚？！

　ブラックジャックはほとんど1話読み切りです。ですから、本当の意味の最終回はないのかもしれません。

　ですが、いわゆる最終回というのは、雑誌「チャンピオン」に連載されたものをコミック化した、秋田書店の少年チャンピオンコミックス版（全25巻）で、この単行本は雑誌の掲載順にほとんどの作品が収録されています。

　よって、この25巻の最終話、第229話「人生という名のSL」が最終回ということになります。

　最終回で、ピノコは八頭身美人として登場します。

　そして、最終回でブラックジャックはピノコに「大事な事」を伝えます（実際に何を伝えるかは、読んでみてください。胸がキュンキュンしますよ）。

ピノコが大人になった話は何話？

　ピノコが大人になった話は「人生という名のSL」で読むことができます。

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参考ブラックジャック最終回どのように終わった？大人のピノコが登場？何巻で読める？

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